遠軽信用金庫が北海道三菱と協力し、停電時にEVでATMを稼働させる新システムを導入。災害時の顧客サービス向上を目指す。
要約すると北海道遠軽町に本店を置く遠軽信用金庫は、大規模停電時に電気自動車(EV)の電力を利用してATMを稼働させる新しい仕組みを導入した。
この取り組みは、北海道三菱自動車販売との協業によって実現され、札幌、旭川、北見の主要店舗に軽自動車規格のEVと、外部に電力を供給できる「V2H(ビークル・トゥー・ホーム)」システムを導入するものだ。
特に2018年の胆振東部地震での大規模停電の経験を踏まえ、災害時でもATMを利用できるようにすることが狙いである。
具体的には、導入された三菱自動車の軽EV「eKクロスEV」を用いてATMの運営や地域住民の携帯電話の充電を行う計画で、宮の沢支店ではEVの電力でATMを3日間稼働させることができるという。
市川理事長は、この取り組みの目的をBCP(事業継続計画)対策とし、地域貢献や顧客満足の向上を図りたいと述べている。
今後は全店舗へのEV導入を目指し、まずは主要店舗に計9台のEVを導入する計画だ。
また、太陽光発電設備の導入も進めており、新規開店した千歳支店では自家消費型の太陽光発電や蓄電池も導入されている。
北海道三菱の下村社長は、太陽光発電の余剰電力をEVに充電し、必要なときに取り出すことでエネルギーマネジメントにも寄与するとし、BCP対策とカーボンニュートラルへの挑戦が同時に進められることを強調している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0b9ff247219678376570668b162114df3c904980