New Relicは、AIエージェントを活用してオブザーバビリティツールの課題を解決し、インシデント対応を迅速化する新機能を発表。AIによるデータ収集や予測機能を強化し、顧客体験を向上させる取り組みを進めています。
従来のオブザーバビリティツールは、多種多様な洞察を提供する一方で、膨大な量のアラートを処理することが困難になっています。
この問題に対処するため、New Relicは2025年3月19日にAIエンジンのアップデートを発表し、インシデント対応のプロセスを迅速化することを目指しています。
技術統括の松本氏は、AIエンジンを強化し、システムの変化や障害を容易に理解・予知できる仕組みを構築することを強調しました。
2024年からは、自然言語を使用してオブザーバビリティツールを操作できる生成AIアシスタントや、LLMやベクトルDBを用いたAPMが提供される予定です。
また、AIエージェントの適用領域を拡大し、他社のAIエージェントとのエコシステムを形成することで、より多くの問題に対応できるようになります。
具体的には、AIが自動で情報を収集し、インシデントの影響分析や過去の類件の対応策を提示する「Response Intelligence」や、関連ツールとの連携を強化する「Agentic Integrations」が導入されます。
加えて、AIが過去データを学習し、インシデントを予測する「Predictions」機能も実装され、プロアクティブな対応が可能になります。
さらに、動画ストリーミングやユーザー体験の改善を図る新機能も追加され、ビジネスの成果に直結するようなオブザーバビリティの活用が進められています。
New Relicは、国内法人を設立してからの数年間でユーザー数を増加させ、デジタルネイティブ企業だけでなく、様々な業種での利用が進んでいます。
AIを駆使することで、専門的な知識がなくてもオブザーバビリティを扱えるようにし、さらなる民主化を進める戦略を展開しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/937e08a348702e9114400958c02fcbecff36063c