KDDI総研が米国の教育分野における生成AIの動向をまとめた報告書を公開。教育プログラムの効果やAIの活用事例が詳述されています。
この報告書には、「米国における教育のデータ駆動化に関する調査報告書(第三部)」と「第二部」の2つが含まれています。
第二部では、教育プログラムの定量評価や英国のデータ駆動化の事例、学校風土調査、教育とメタバースについて詳しく解説されています。
特に注目すべきは、科学の成績向上を目的とした教員向け研修プログラム「STeLLA」の効果検証で、コロラド州の77校の小学校で行われた調査結果が示されています。
この調査では、STeLLA研修を受けた教員のクラスが、受けていないクラスに比べて科学テストの点数が50.17点から56.28点に向上したことが確認されました。
第三部では、米国と英国におけるコロナ禍の施策効果事例や、教育分野における生成AIの影響、AI規制に関する情報が含まれています。
特に2023年から2024年にかけて、米国では生成AIを活用した教育ツールの導入が加速しており、AIチューター分野への新規参入も増加しています。
具体的には、BrainlyやCourse Heroといった宿題サポートサービス、またEdiaのような学校導入型ツールが紹介されています。
さらに、教育準備に生成AIを利用したことで教員の作業時間が約30%削減された事例も報告されています。
また、米国のトランプ政権がAI規制に関する動向に影響を与えていることも触れられており、今後の動向に注目が必要です。
この報告書は、教育分野における生成AIの活用とその影響を理解するための重要な資料となっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8fb5f849a020a4b5acfd0a2f7f26fb872ecd007a