Google ChromeはAIを活用し、ユーザーのセキュリティを強化していますが、プライバシーに関する懸念も伴います。この新機能は、訪問したサイトやダウンロードをチェックし、有害かどうかを判断します。
この新機能は、Chromeのセーフブラウジング機能である「強化保護」モードをAIで強化するもので、Googleはこの変更を開発者向けテスト版「Canary」で発表しました。
具体的には、ユーザーが訪問したサイトのURLやページコンテンツ、ダウンロード、拡張機能の活動、システム情報をGoogle Safe Browsingに送信し、有害かどうかをチェックする仕組みです。
これにより、より効果的なセキュリティが提供される一方で、ブラウジング活動がGoogleに送信されるため、プライバシーの懸念も生じます。
デフォルトではこの機能は有効になっておらず、安全なブラウジングを望むユーザー向けのオプションとして提供されています。
また、年末までにAndroidに導入される予定のAIによるリアルタイム脅威検出機能は、アプリに対して同様の保護を提供しますが、処理はデバイス内で行われ、プライバシーを重視しています。
このように、デバイス内処理とデバイス外処理の議論は、スマートフォンの進化とともに注目を集めています。
さらに、マイクロソフトは企業に対し、ChromeからEdgeへの切り替えを促すキャンペーンを展開しており、フィッシング攻撃からの保護を強調しています。
これに対抗する形で、Googleは自社のセキュリティ機能を強化しているのです。
現在、この新機能は「Canary」で利用可能ですが、安定版へのリリースも期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/45ffef56329c7762828a4505618c0d745bad0b18