ロシア軍が鹵獲したM2ブラッドレー歩兵戦闘車を使用開始。ウクライナ東部での戦闘に投入され、戦力強化が図られている。
この車両は、ウクライナ軍が2016年に初めて配備して以来、ロシア軍によって少なくとも5両が捕獲されたとされています。
その中の1両は、ロシアの第30独立親衛自動車化狙撃旅団に配属され、ウクライナ東部のドネツク州での攻撃に使用されています。
ソーシャルメディアには、この改造されたM2の映像が広まり、ロシア軍の戦術にどのように組み込まれているのかが注目されています。
ウクライナ軍では、M2を運用する第47独立機械化旅団がセリドベ方面での戦闘に従事しており、ロシア軍との接触が続いています。
米国から供与されたM2は数百両に上り、ウクライナ軍の戦力の一部となっていますが、ロシア軍はこれらの車両を損傷の程度に応じて鹵獲し、部品取りとしても利用している模様です。
特に、BAEシステムズ製のM2とロシア製の車両の互換性が低いため、ロシア軍は他のM2から部品を集める「共食い」を行う必要があるとされています。
さらに、第30自動車化狙撃旅団は、M2にケージ装甲を取り付け、自爆型FPVドローンからの防御を強化しています。
M2の武装については不明ですが、25mm機関砲とTOW対戦車ミサイルを装備しており、戦車キラーとしての役割も期待されています。
これにより、ロシア軍はウクライナ軍に対抗するための新たな戦力を得ることができるかもしれません。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1e35d23cc8c672b5a3a7648f9313d29e0a9cd67c
ロシア軍が鹵獲したブラッドレー歩兵戦闘車の運用開始に関するコメントは、主にその運用方法や整備の難しさについての意見が多く寄せられました。
多くのコメントでは、鹵獲した車両を再整備して前線に投入するのは当然のことであり、特に驚くべきことではないとされていました。
しかし、ロシア軍がM2をどの程度運用可能かが問題であり、部品や弾薬の入手が困難であるため、他の鹵獲車両との共食い整備が避けられないとの指摘がありました。
さらに、鹵獲車両に残されていた弾薬を集めるしかないという厳しい現実も語られました。
また、ロシア軍にとってブラッドレーは技術的な参考資料としての価値が高いとの意見もあり、NATOの現用戦闘車両の現物を手に入れることで、今後のロシア製兵器の開発に反映できる可能性が示唆されていました。
ウクライナ軍の戦闘車両に比べてブラッドレーの装甲が劇的に優れているわけではなく、故障が多いという指摘もありました。
ウクライナ軍がロシア軍の鹵獲車両をしっかり整備できるのに対し、ロシア軍は西側車両を手に入れても整備が難しく、使用する部品は共食いでしか手に入らないといった意見もありました。
全体として、ロシア軍の鹵獲車両の運用は限定的であり、ウクライナ軍の劣勢を浮き彫りにする結果になる可能性が高いと考えられていました。