スズキが発表した高級車コンセプト・キザシは、力強さと柔軟性を兼ね備えたデザインで、クロスオーバー車としての可能性を示しましたが、市販モデルは苦戦し廃盤となりました。
この車は、ハッチバックとワゴンのクロスオーバー車として設計され、スズキが「小さなクルマづくり」に注力する中で、上級乗用車のラインナップを強化する意図がありました。
コンセプト・キザシは、スズキの変革を象徴する存在として、力強さと柔軟性を兼ね備えたデザインが特徴です。
ボディサイズは全長4650mm、全幅1950mm、全高1400mmで、当時のスズキの車両ラインナップとしては異例の大きさを誇ります。
エクステリアデザインは、インパクトのあるヘッドランプやスモークのスケルトンフロントグリルを採用し、力強い骨格と筋肉質な躍動感を表現しています。
パワートレインには2リッターのターボディーゼルエンジンを搭載し、シーケンシャル6速MTと4WDシステム「アドバンスドi-AWD」が組み合わされています。
コンセプトカーはその後、クロスオーバーSUVの「コンセプト・キザシ2」やセダンタイプの「コンセプト・キザシ3」が登場しましたが、市販化されたのは最後のセダンタイプで、2009年から2015年まで販売されました。
しかし、国内販売台数は3379台にとどまり、結果的に廃盤となり、今後の復活は難しいとされています。
スズキの高級車への挑戦は、デザインや技術面での先進性を示しましたが、市場での成功には至りませんでした。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5e9ecda61d592ada62c4f1d557ddae6cc3b1f33c
スズキの高級車挑戦に関するコメントは、ブランド戦略や高級車の必要性に焦点を当てたものが多かったです。
スズキの普通車は面白いものがあるものの、役員を乗せるような高級車種がないことが指摘されました。
特に、他メーカーの高級セダンやミニバンを使用している現状を踏まえ、自社の高級グレードの車種が必要だという意見がありました。
また、スズキが別次元の方向に進むためには、ブランド戦略を見直す必要があるとの声もあり、トヨタのように別ブランドを立ち上げるか、エンブレムの見直しが求められるとの意見もありました。
さらに、鈴木修会長が自社を「零細企業」と表現していたことが話題になり、アメリカ市場からの撤退を懸念する意見も見受けられました。
スズキの進化はコンパクト車にこそ発揮されるべきであり、高級車ではトヨタには敵わないとの見解もありました。
また、過去の高級車「キザシ」についての懐かしさや、そのデザインについての意見も交わされ、エンブレムのダサさが指摘されるなど、様々な視点からスズキの高級車戦略が議論されていました。