ユーラシア・グループが2025年の10大リスクを発表し、「深まるGゼロ 世界の混迷」がトップに。米国のリーダーシップ低下と新興国の台頭が影響。
「Gゼロ」とは、国際社会でリーダーシップを担う大国の力が低下し、リーダー国家が存在しない状態を指します。
特に、トランプ政権の2期目が予想される中で、米国の「米国第一主義」が強化されることにより、世界はさらにこのGゼロ状態に近づくとされています。
ユーラシア・グループの代表、イアン・ブレマー氏は、Gゼロの概念を提唱し、著書『Every Nation for Itself』で、戦後の米国のリーダーシップが低下し、多極化が進む未来を予測しました。
2025年のリスクとして挙げられたのは、ロシアのならず者国家としての地位の維持や、トランプ政権の経済政策、米中関係の決裂、トランプの支配などで、いずれも大きな危機を引き起こす可能性があります。
特に、Gゼロの深化がリーダーを失った世界の混迷をもたらすとされています。
冷戦後、米国は「世界の警察官」としての役割を果たしてきましたが、その関心が薄れ、新興国の台頭によりG7の存在感も低下しています。
G20やG2といった新たな国際グループも、国際秩序を維持する力を持ち得ていない状況が続いています。
このような状況は、国際的な課題への対応が困難になることを示唆しており、世界の安定性に対する懸念が高まっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/268dafc06fcbf5b4998c49707e4cb01e3bd9476c
コメントでは、トランプ政権とGゼロの状況が国際秩序に与える影響について多くの意見が交わされました。
特に、米中の覇権争いが2025年に激化することが予測され、その結果として新冷戦構造が構築される可能性が指摘されました。
日本は地政学的に中露北と近接しており、安全保障環境が厳しさを増しているため、防衛力の強化やスパイ防止法の立法が急務であるとの意見もありました。
さらに、冷戦後の民主化推進の結果、西側の期待通りには進まなかったという反省があり、特に中国との緊張が深まったことが懸念されていました。
中国の再生可能エネルギー政策についても、補助金を利用したダンピング価格で競争相手を排除しているとの批判がありました。
最後に、トランプ大統領のリーダーシップを支持する意見や、バイデン政権との比較が行われ、どちらが世界を不安定にしたかを考慮するべきという声もありました。
ネットコメントを一部抜粋
Ｇ０には成らないでしょう？
２０２５年は米中の覇権争いが激化する年と成るでしょう。
地政学的に中露北の近距離で対峙する日本の安全保障環境、厳しさを増しています。
西側が期待したような、政治体制の民主化や法の支配は確立されず、緊張は深まりました。
少なくとも中国に世界の主導権を握られるよりはトランプ大統領にリーダーシップを発揮してもらう方が良いですね。