韓国のKDIは、2023年のGDP成長率を1.6%に下方修正。内需回復の遅れや輸出の鈍化が影響し、政局不安も成長にリスクをもたらすと指摘。
要約すると韓国開発研究院(KDI)は、2023年の韓国の実質国内総生産(GDP)成長率を1.6%に下方修正したと発表した。
この修正は、トランプ政権による関税引き上げが予想よりも迅速に実施され、韓国経済の不確実性が高まったことが背景にある。
KDIは、今年の成長率が上半期に0.9%、下半期に2.2%と予測しているが、これは経済協力開発機構(OECD)や国際通貨基金(IMF)、韓国政府の予測よりも低い。
内需の回復が遅れている中、輸出の増加も鈍化しており、消費者心理の冷え込みが続くため、民間消費の成長率は1.6%に下方修正された。
また、設備投資も不確実性の影響で2.0%に引き下げられ、建設投資はマイナス1.2%と予想されている。
輸出は通商環境の悪化により1.8%の増加にとどまる見込みで、経常収支の見通しも下方修正された。
KDIは、貿易戦争や政局不安が韓国経済に与える影響を懸念しており、特に米国の通商政策の変化が長期化すれば、韓国の輸出に対する打撃が避けられないと指摘している。
KDIの経済展望室長は、トランプ政権の関税引き上げが予想以上に迅速に進んだことが不確実性を高めていると述べ、政局不安が解消される見通しがあるものの、さらなる悪化が成長率に影響を及ぼす可能性があると警告している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4216f682a32754b9180b73fe76be8b647e1232ea