元空自幹部が早期警戒機の性能情報漏えいで無罪主張。初公判で起訴内容を否認し、今後の裁判に注目が集まる。
要約すると東京地裁で行われた初公判において、航空自衛隊の元幹部である菅野聡被告(63)が、米国製E2D早期警戒機の性能情報を商社社員に漏えいしたとして起訴されている事件が取り上げられた。
菅野被告は、特別防衛秘密に該当する情報を受け取ったことも、提供したこともないと無罪を主張し、起訴内容を否認した。
検察側は、菅野被告が早期警戒機の性能に関する資料を米軍関係者から受け取り、私物のパソコンで管理していたと指摘。
さらに、商社社員らに依頼されて資料を基に説明し、データをUSBメモリーに入れて提供したと述べた。
一方、弁護側は、資料は特別防衛秘密の対象外であり、商社社員に情報を渡した事実はないと反論した。
起訴状によると、2013年1月9日に埼玉県の空自入間基地を訪れた商社社員2人に対し、特別防衛秘密に当たる早期警戒機の性能情報を閲覧させ、データを提供したとされている。
菅野被告は、空自の特別防衛秘密を取り扱う重要なポストを歴任し、2017年に定年退職した経歴を持つ。
この事件は、国家の安全保障に関わる重要な情報漏えいの疑惑を含んでおり、今後の裁判の行方が注目される。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/453661d5940dc7678da8dd797a5d39cb1324734d