日本航空は、機長の飲酒問題や接触事故が相次ぎ、鳥取三津子社長が謝罪行脚を行っています。企業風土の問題も指摘され、再発防止策が求められています。
これらの問題の背景には「身内に甘い」という企業風土が指摘されており、初の客室乗務員出身の社長である鳥取三津子氏が謝罪行脚を行っています。
彼女は、昨年12月に国際線の機長と副機長からアルコールが検出された問題を受け、国土交通省に再発防止策を提出し、報道陣に謝罪しました。
この問題では、機長と副機長が実際の飲酒量を偽り、会社に報告する際に口裏を合わせていたことが明らかになり、上層部もこの事案を把握しながら報告を怠ったことが指摘されています。
鳥取社長は「判断の誤りがあった」と認め、今後は飲酒が過度な社員をリスト化するなどの対策を講じる意向を示しました。
また、安全管理の責任者として赤坂祐二会長を解任することも決定しています。
鳥取氏は、昨年4月に日本の航空大手で初の女性社長として就任しましたが、その後もトラブルが続き、5月には福岡空港での指示誤認や、羽田空港での接触事故が発生しました。
さらに、2023年11月以降には米国でのトラブルも相次ぎ、国交省航空局長に直接謝罪する事態に至っています。
最近、シアトル空港でまたもや接触事故が発生し、NTSBが調査に乗り出すなど、安全管理に対する疑問が高まっています。
鳥取社長は、昭和60年の御巣鷹山の事故を経験しており、安全運航の重要性を次世代に伝える責任感を強く持っていると語っています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/edeca315f37a9bf282984515524829b7715654f1
JALに関するネットのコメントでは、相次ぐトラブルに対する懸念が多く表明されていました。
特に、飲酒問題や安全管理の不備について厳しい意見があり、社風の改善が急務であるとの指摘がありました。
多くのコメントは、鳥取社長がCA出身であることを評価しつつも、彼女一人の力では組織全体を変えることは難しいとの見方が強かったです。
また、国交省や政治的な影響力が経営に影響を与えているとの意見もあり、社長の経営手腕だけではなく、組織全体の意識改革が求められているとの声が上がっていました。
さらに、過去の経営破綻からの教訓を生かし、再び同じ轍を踏まないようにするための体制づくりが必要だと多くのコメントが指摘していました。
全体として、JALの再建には社長だけでなく、全社員の協力と意識改革が不可欠であるとの共通した認識がありました。
ネットコメントを一部抜粋
日航を長年仕切っているのは、国交省である。
相次ぐトラブル、とりわけ飲酒トラブルに関連しては厳しい処置が下されることがないと。
旅行客の増加は良いことだと思うが、定刻通りの出発・到着が求められる。
鳥取社長はCA出身で、乗務員の人事管理のエキスパートと目されている。
社長一人が頑張ったところで社風は変わらない。