SASE/SSE導入の課題と運用コストの現状

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フォーティネットジャパンの調査で、SASE/SSE製品の運用負担とコストが大きな課題として浮き彫りに。理解度や導入状況にも業種差が見られる。

要約するとフォーティネットジャパンが発表したSASE(Secure Access Service Edge)/SSE(Security Service Edge)製品に関する国内ユーザー調査の結果によると、SASE/SSE製品を「詳しく理解している」と回答したのはわずか33.1%であり、業種によって理解度に差が見られた。

特に金融・保険業界が最も理解度が高く、卸売・小売業界が最も低い結果となった。

また、調査対象の4割強がSASE/SSE製品を導入済みであり、3割程度が導入計画を検討していることが分かった。

製品選定時に重視されるポイントとしては、セキュリティとネットワークの運用のしやすさが挙げられた。

具体的な導入状況では、ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)が48.7%で最も多く、次いでSWG(セキュアウェブゲートウェイ)45.8%、CASB(キャスビー)42.7%が続いた。

63.3%の組織が単一ベンダーのSASE/SSE製品を導入しているが、複数のベンダー製品を使用している組織の半数以上がそのままの状態を維持する意向を示しており、ベンダー統合はまだ進んでいない状態である。

運用形態については、41.3%がすべて自社運用を行い、51.4%が一部をマネージドセキュリティサービス(MSS)で運用している。

全てをMSSで運用しているのはわずか7.3%にとどまった。

導入効果としては、28.6%がネットワークとセキュリティの一元管理が可能になったと回答し、26.0%がリモートワークやクラウドサービスのセキュリティ管理が一元化できたと報告している。

しかし、運用における課題としては、自社運用組織では「運用負担と運用コストが大きい」との声が多く、MSS利用組織でも「事業者の運用コストが高く、費用対効果が悪い」との課題が浮き彫りとなった。

これは、ネットワークやセキュリティの一元管理を実現する一方で、運用時の負担とコストが大きな課題となっていることを示している。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e2156e571a04c0324d12f2145257dee91edf5539

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