コメ高騰を受け、食品業界が代替品を活用しコスト削減を進め、顧客層の拡大や価値創出を狙う取り組みが注目されています。
農産物の不作による原料高が続く中、メーカーや卸業者はコスト低減のための新しい提案を積極的に行っています。
特に、国分西日本は大阪市で開催された展示商談会において、スーパーの惣菜売場に向けたコスト対策を提案しました。
具体的には、小さめのサツマイモや欠けたアサリなど、規格外の素材を利用することでコストを抑え、”お値打ちデリカ”として販売しています。
このような取り組みは、価格の抑制だけでなく、商品の価値創出や顧客層の拡大をも狙っています。
さらに、コメの高騰に対し、大麦を加えた米飯を提案することで、原価を低減し、健康志向を強化する狙いもあります。
精麦の石橋工業は、もち麦の需要が急増していることに注目し、特に九州産のもち麦が評価されていると報告しています。
これにより、健康志向の顧客を新たに取り込むことにも成功しています。
また、北海道産馬鈴薯のでんぷん供給不足が続く中、雪和食品はフランス産のでんぷんを使用した新商品を開発しています。
これにより、業務用中心の販売から家庭用への拡大を目指しています。
さらに、畜肉の価格高騰に対しても、日本アクセスはカナダ産の大貫豚を紹介し、加工技術を駆使して食べやすさを向上させることで、消費者にアピールしています。
全体として、食品業界は原料高騰に対し、代替品の活用や新しい商品開発を通じて、持続可能な販売戦略を模索していることが浮き彫りになっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/aff4e4ae698e9237485914733335c3042038c5ad