現在、国際社会では資源や土地を巡る争奪戦が激化しており、特にアメリカのヘゲモニー低下が影響しています。中国の地域覇権狙いや地経学的対立も深刻化しており、新たな複合的危機の時代が始まっています。
国家権力が資本の権力の一部となりつつある中、実際に進行中の「真の戦争」とは何かを考える必要があります。
著書『21世紀の国家論 終わりなき戦争とラディカルな希望』の中で、著者は現代の国際情勢を分析しています。
特に、アメリカのヘゲモニーが低下していることが、世界の混沌とした状況を引き起こしていると指摘されています。
中東や北アフリカ、旧社会主義国間の紛争は、資本主義システムの中で主権国家体制が機能しなくなっていることを示しています。
イタリアのジョヴァンニ・アリギは、冷戦後の地政学的無秩序を「システム的カオス」と呼び、秩序が欠如した多極的世界での新たなヘゲモニー秩序の生成を予測しています。
中国がアジア・太平洋地域での覇権を狙っている一方で、ヘゲモニーの交替は衰退する大国がグローバル経済の変化に適応できないことから生じるとされています。
このため、南・東アジアの大国がリーダーシップを発揮するかどうかが、今後の国際情勢における重要な鍵となります。
また、地政学的な軍事対立だけでなく、経済回廊構想などの地経学的対立も激化しており、システム的カオスは新たな複合的危機の常態化を示すものとされています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fc006341f49fff0d11773af9425e834972813d8a
コメントでは、資源争奪戦と国際情勢の混沌に関する現状が多角的に分析されていました。
特に、資本主義の形態が変わりつつあり、大国間の競争が激化していることが指摘されていました。
中国の一帯一路やロシアのアフリカ利権の独占が例に挙げられ、これらの動きが新たな資源争奪戦を引き起こしていると考えられていました。
また、トランプ元大統領の行動がウクライナの鉱物資源の収奪と関連付けられ、力による大国主義の欲望が顕在化しているとの意見もありました。
さらに、気候変動や人口問題が引き起こす未来の混乱についても言及され、歴史的な視点からの反省が求められていました。
中には、軍事力や食料自給自足の重要性が強調され、これらが生き残るために不可欠であるとの意見もありました。
政治体制の不安定さや権力の集中に対する批判も多く、特に独裁的な手法が問題視されていました。
全体として、現在の国際情勢に対する懸念と、未来に向けた冷静な分析が求められていることが伝わってきました。
ネットコメントを一部抜粋
レント資本主義が興隆しつつあるという文脈が示されていました。
気候変動は定期的に発生しており、過去の歴史に例を見出せるとの意見がありました。
強力な軍事力と食料自給自足が生き残るために不可欠だと考えられていました。
権力分立と権力集中の対立が現在の国際情勢を形成しているとの見解がありました。
政治体制の不安定さがどの国にも見られ、理想的な国家は存在しないとの指摘がありました。