JR東日本が長野県内でのSuicaエリアを拡大し、便利になる一方で途中下車が不可となる影響が懸念されています。
新たに篠ノ井線の松本~長野間、信越本線の松本~長野間、大糸線の松本~穂高間のうち、松本駅を除く23駅が対象となります。
この拡大により、八王子駅から特急「あずさ」や「しなの」を利用して長野駅に向かう際に、Suicaのチャージ残高を使って乗車できるようになります。
しかし、この利便性向上には一方で不便な面も存在します。
特に、拡大されたエリア内では途中下車が不可能となります。
これは、首都圏の在来線Suica利用エリアが「大都市近郊区間」と同様の扱いになるためです。
この区間では、複数の経路を利用する際に最安運賃が適用されるメリットがありますが、途中下車ができず、乗車券の有効期間は運賃に関わらず1日となります。
従来の大都市近郊区間では287.8キロの新宿~長野間の乗車券は3日間有効で、途中下車も可能でしたが、3月15日以降はこのような利用ができなくなります。
これにより、東京~西明石間に相当する約570キロの移動でも、乗車券の有効期間は1日のみとなり、途中下車ができない制約が生じます。
特急列車を利用せずとも理論上は1日での移動が可能ですが、松本駅経由で東京と長野を行き来していた利用者にとっては影響が大きいと考えられます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2b836ce494055a1ef505c5efc3e017768b453390
長野県内のSuicaエリア拡大に関するコメントでは、利便性が向上する一方で、途中下車ができなくなることに対する懸念が多く見受けられました。
多くのユーザーは、途中下車ができないことで運賃が高くなることや、観光地への立ち寄りが難しくなることを危惧していました。
特に、鉄道沿線の地域経済にとって、途中下車ができることは重要であり、観光客が地域にお金を落とす機会が減ることが懸念されていました。
また、紙の乗車券を購入することで途中下車が可能になる点が提案され、利用者は利便性と選択肢の重要性を強調していました。
さらに、JR側の運賃制度の変更に対して不満を抱える声もあり、特に長距離移動における途中下車制度の廃止に対する反発がありました。
利用者が自分の移動スタイルに合わせて、Suicaと紙の乗車券を使い分ける必要があるという意見もあり、今後の施策に対する期待と不安が入り混じる状況でした。
全体として、便利さとともに、利用者のニーズを考慮したサービスの提供が求められていることが感じられました。
ネットコメントを一部抜粋
途中下車をできなくするのは明らかな改悪であり実質の値上げである。
途中の土地土地に降りたりして、お金と時間を使ってくれる人があるから鉄道沿線は好影響を受ける。
新幹線経由にしたり、大都市近郊区間を外れるルートにすることで途中下車はできるようになる。
途中下車不可であると運賃通算が効かず高くなるのがデメリットである。
移動はすべて最短、最速基準。
合理的だけどぶらり途中下車ならでは楽しみがどんどんなくなる。