米国土安全保障省がコロンビア大学のデモ参加者を特定し、パレスチナ人学生を逮捕。抗議活動が全国で広がる中、移民当局の対応が問題視されています。
特にコロンビア大学でのデモに関連して、パレスチナ人の大学院生マフムード・カリルさんが逮捕されたことが報じられています。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は、DHSがデモ参加者を特定するための情報を収集しているとし、特に違法行為に関与した者を見つけ出していると説明しました。
コロンビア大学には、ハマス寄りの活動に関与した学生の名簿が提示されているものの、大学側はDHSとの協力を拒んでいるとのことです。
カリルさんは、抗議運動を組織したとして非難され、講義を妨害し、ユダヤ系学生に嫌がらせを行ったとされます。
彼は昨年12月にコロンビア大学の修士課程を修了し、グリーンカードを持っていましたが、トランプ政権によってその権利が失効させられました。
現在、カリルさんはICEの留置施設に移されており、逮捕の理由や訴追の有無は不明です。
彼の妻は、移民当局によって家族が引き裂かれたと訴え、夫の状況を心配しています。
レビット報道官は、カリルさんが米国の特権を利用してテロリストに味方したと主張し、移民国籍法に基づく勾留の方針を示しました。
カリルさんの逮捕に対して、全米で抗議デモが発生し、特にニューヨークでは多くの人々が集まり、警察が逮捕者を出す事態となっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d937191cd3a1c7bde1662d7d64a94afa137215aa
米国の大学での抗議デモと国土安全保障省の対応についてのコメントでは、さまざまな視点が示されました。
特に、ハーバード大学やペンシルベニア大学の学長がユダヤ人団体の圧力で辞任に追い込まれた事例が言及され、デモ参加者に対する監視や圧力が強まっていることが懸念されていました。
また、コロンビア大学がユダヤ学の研究機関としての役割を持ちながら、抗議デモに関与した学生に対する捜査に協力しない姿勢が批判され、大学の立場が悪化する可能性が指摘されました。
さらに、トランプ氏のイスラエルへの偏った姿勢が抗議デモの難しさを増しているとの意見もあり、政治的な圧力が学生の言論の自由に影響を与えていると感じられました。
全体として、抗議デモに対する理解や大学の役割、そして言論の自由についての重要な議論が交わされていたことが印象的でした。