小林製薬の紅麹被害と再発防止策の進展

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小林製薬が紅麹サプリメントの健康被害から1年、再発防止策を進める中で創業家脱却が求められています。

要約すると小林製薬は、製造・販売した「紅麹」成分のサプリメントによる健康被害が公表されてから1年を迎えるにあたり、全従業員約3200人が参加する品質・安全に関する振り返りを行った。

3月22日を「品質・安全の日」と定め、毎年この取り組みを続ける方針を示している。

再発防止に向けた会社全体の改革が求められている。

これまでに医療機関を受診した被害者は約2700人に達し、補償は未完了の状態だ。

山根聡社長は、補償への誠実な対応と「お客さまファーストの経営」を重視する必要性を訴えた。

1年前、当時の社長が記者会見でサプリの摂取者から腎疾患の報告があったことを発表し、厚生労働省はその原因を「プベルル酸」と特定した。

旧大阪工場では菌を培養するドラムに亀裂が入るなどのトラブルが発生していたが、カビ混入の危険を十分に認識できていなかった。

社内での報告基準も不明確で、情報共有が不足していた。

同社は昨年9月に発表した再発防止策として、品質管理部門の専門性を高める組織改革を決定し、報告ルールの一元化を図ることにした。

しかし、被害の把握から公表までに2カ月以上かかり、「因果関係が明確になるまでは公表しない」との意見が創業家の社長から強い異論を受けなかったため、取締役会でも疑問が出なかった。

このような経緯から、同社は「創業家依存からの脱却」を目指し、多様な人材育成を掲げている。

新たに京セラ出身の大田嘉仁氏が後任として内定され、今月28日の株主総会での承認が期待されている。

香港系投資ファンド「オアシス・マネジメント」からも創業家脱却が求められており、その実行が注目される。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b8c54b652e8dcfdad006876e5fa02095d922bb87

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