NECとシスコがAIガバナンスで協業し、シスコの「Cisco AI Defense」を活用して安全な生成AI利用を推進。2025年秋からサービス提供開始。
この協業は、シスコのAIセキュリティソリューション「Cisco AI Defense」を活用し、安全で安心な生成AIの業務利用を推進することを目的としています。
最近、生成AIの急速な普及に伴い、事実に基づかない情報生成や著作権、プライバシーの侵害などのリスクが顕在化しており、従来のサイバーセキュリティ対策ではこれらのリスクに十分に対応できない状況が生まれています。
そのため、AIガバナンスの確立が急務となっています。
両社はこのような背景を踏まえ、NECのコンサルティングサービスとシスコのCisco AI Defenseを組み合わせたAIガバナンスサービスを2025年秋から提供する予定です。
このサービスは、金融、製造、公共、自治体などの幅広い分野で安全な生成AIの利用を支援します。
Cisco AI Defenseは、AIの開発、展開、利用に伴うリスクに対応するために設計されたセキュリティソリューションであり、自動化された脆弱性テストやランタイムセキュリティ層を通じてAIアプリケーションの安全性を確保し、業界標準に準拠した活動を支援します。
NECは2023年からシスコ傘下のRobust Intelligenceと共に生成AI「cotomi」のリスク評価に取り組んでおり、2019年には「AIと人権に関するポリシー」を策定し、AIリスク管理体制を構築してきました。
これらの知見を活かし、顧客のAIガバナンス構築を支援する役割を果たします。
今回の協業においては、シスコが技術提供を行い、NECが2025年3月からCisco AI Defenseの先行評価を開始し、同年秋からはこのソリューションを活用したコンサルティングサービスを提供する計画です。
さらに、両社はAgentic AIの活用におけるリスクと対策についても検討を進めていく予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2001381393f94160fe30db9b52a58399eb0182b6