アメリカ陸軍の異端児戦車T31の開発背景と特徴

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アメリカ陸軍が開発した異形戦車T31の背景と特徴を解説。工兵支援のための独特な設計が注目される。

要約すると第二次世界大戦末期、アメリカ陸軍は「T31」という異形の戦車を開発しました。

この戦車は、三つの砲身を備えた巨大な砲塔を持ち、一般的な戦車とは異なり、主に工兵部隊の火力支援を目的としていました。

戦闘工兵は、敵のトーチカや塹壕を破壊し、進撃を阻む障害物を取り除く重要な役割を担っていますが、その任務は非常に危険です。

生身の兵士が多くの犠牲を出す中、アメリカ陸軍はこの問題を解決するためにT31の開発に着手しました。

戦闘工兵車両の必要性が認識され始めたのは、大戦後半のノルマンディー上陸作戦などの際でした。

1944年11月から開発が開始され、当時の主力中戦車M4「シャーマン・イージーエイト」を基にし、連射式ロケット弾発射機を搭載することが決まりました。

発射装置は安全性を考慮し、レール式ではなく筒式に設計され、左右に1基ずつ装備されました。

砲塔中央にはダミーの砲身があり、実際には射撃できませんが、外観は異様な印象を与えます。

また、左右には7.62mm機関銃が装備され、戦闘時の防御力を高めています。

このように、T31はその独特なデザインと機能により、戦争の中で特異な存在となりました。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/85d57ba9a2c60623a66f51af42cdb1c66c142cd7

ネットのコメント

コメントでは、アメリカ陸軍のT31戦車についての多様な視点が示されていました。

特に、T31のデザインが「装甲騎兵ボトムズ」に登場しそうな雰囲気を持っていると評価され、戦争の疲弊した状況の中で急造兵器として生まれたことが新鮮で面白いと感じられていました。

また、ウクライナ戦争における戦車不足の状況と重ね合わせる意見もあり、現代の戦争における装備の柔軟性を示唆していました。

さらに、M4戦車の派生型についても言及され、その多様性や整備性の高さが評価されていました。

また、T31の実用化の可能性については、朝鮮戦争での陣地戦で活躍できたかもしれないが、当時すでに対地攻撃機が登場していたため、実用化は難しかったのではないかという意見もありました。

ドイツのブルムベアやストームタイガーと比較し、アメリカ軍の技術的なアプローチが独特であるとの指摘もありました。

T31の外観については、異形の戦車としての印象が強く、敵に狙われやすいのではないかという懸念も表明されていました。

また、ダミー砲身の存在についての疑問や、実際にプラモデル化される可能性についての期待も寄せられていました。

全体として、T31戦車はその独特なデザインと開発背景から多くの興味を引き、さまざまな意見が交わされていたことが伺えました。

ネットコメントを一部抜粋

  • 装甲騎兵ボトムズに登場しそうな雰囲気が有るよね。

  • 同じ発想でドイツではブルムベアやストームタイガーなどが開発され実戦投入された。

  • KV-Ⅱは大口径の榴弾砲を搭載するために頭デッカチになったんだったか…
  • シャーマンシリーズに限らず、火炎放射戦車や指揮戦車が敵の注意をひかないようにダミー砲身を持つ実例がありますね。

  • 良い悪いは別にして、まずやってみる(開発を試みる)挑戦の産物なんでしょうか。

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