Infineonが発表したPSOC Edgeシリーズは、エッジAI向けに特化したマイコンで、480倍のMLパフォーマンスを持ち、消費エネルギーを90%削減。2025年第2四半期から量産予定。
エッジAIは、リアルタイム性やセキュリティの向上、さらには電力効率やコスト削減といった多くのメリットを提供します。
このような背景の中、マイコンを専門とする企業がAI処理に特化したハードウェアや開発ツールを拡充する動きが進んでいます。
Infineon Technologies(インフィニオン)は、そのエッジAI向け戦略とポートフォリオについて、特に注目すべきマイコン「PSOC Edgeシリーズ」を発表しました。
このシリーズは、汎用マイコンに比べて480倍の機械学習(ML)パフォーマンスを持ち、消費エネルギーを90%削減することが可能です。
具体的には、「PSOC Edge E84/E83/E81」モデルには、Arm Cortex-M55/M33デュアルコアと、Infineon独自のハードウェアアクセラレーター「NNLite」が搭載されています。
また、ArmのNPU「Ethos-U55」も追加されており、AI処理に特化した設計がなされています。
高橋啓介氏によると、Infineonはあえてハイエンドのコアを使用せず、通常のマイコンとしての処理能力を最低限に抑えることで、消費電力とコストを削減しつつ、十分なAI処理性能を実現しています。
さらに、PSOC Edgeシリーズは2025年第2四半期から量産が開始される予定で、顧客からも高い評価を得ているとのことです。
エッジAI市場において、Infineonはマイコンを使用してAI処理を実現する独自のアプローチを続けており、今後の展開が期待されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/668a9fe98f917345e818283c9bb0ed40773efc99