ルオ・イシャン監督のドキュメンタリー「雪解けのあと」は、親友の足跡を辿る旅を描いた感動作で、2024年の金馬奨にノミネートされています。
要約すると映画「雪解けのあと」は、ルオ・イシャン監督が親友の足跡を辿る旅を描いたドキュメンタリー作品です。
物語は、2017年4月26日にネパールの山岳地帯で遭難した台湾の若者、ユエとチュンの実話を基にしています。
彼らは47日間にわたり遭難し、ユエは救助されるものの、チュンは3日前に亡くなっていたという悲劇的な状況が背景にあります。
ルオ・イシャンにとってチュンは高校時代からの親友であり、憧れの存在でした。
実際には、イシャンも体調が良ければこの旅に同行する予定でしたが、運命は異なりました。
チュンは洞窟でのビバーク中に、イシャンへの手紙や人生への感謝を数百ページにわたり書き遺しており、その内容はイシャンとユエに大きな影響を与えました。
ユエは次第に身を引き、イシャンは一人でチュンの足跡を追うためにネパールへ旅立ちます。
映画は事故から7年後に完成し、2024年の金馬奨のドキュメンタリー部門にノミネートされています。
また、ヴィジョン・デュ・リールやトレント山岳映画祭、サンフランシスコのLGBTQ+映画祭、東京フィルメックスなどで上映されるなど、国際的にも評価されています。
「雪解けのあと」は、山とジェンダーというテーマを交差させながら、悔恨や祈りと共に死と再生を見つめる静かな感動作として多くの観客の心をつかむことでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/79343f5841ee10a2f6c7aef80877230055115992