北朝鮮の新たな無人機部隊設立と戦略的意図

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北朝鮮が方峴空軍基地に新たに無人機部隊を設立し、韓米の空中抑止力に対抗する動きを強化しています。ロシアとの協力も示唆され、無人機戦力の増強が進行中です。

要約すると米シンクタンク「センター・フォー・ストラテジック・アンド・インターナショナル・スタディーズ(CSIS)」の分析によると、北朝鮮が方峴空軍基地に新たに無人機用の格納庫を7棟建設したことが確認されました。

この新設された格納庫は、北朝鮮が大型偵察無人機やその他の戦略無人機を開発・実験する部隊を新たに設けたことを示唆しています。

CSISは、北朝鮮が絶対的に劣位にある対空監視能力を補完し、韓米の空中抑止力に対抗するために無人機を前面に出す動きを進めていると分析しています。

報告書によると、方峴空軍基地は北朝鮮の大型無人機の拠点であり、最大16機の運用規模の部隊が創設されたとされています。

これにより、北朝鮮はセッピョル4型や9型といった大型偵察無人機の小規模な実験や試験飛行を行うことが可能になります。

さらに、北朝鮮の無人機作戦の指揮・統制については、2023年まで小型無人機は偵察総局、戦略無人機は人民軍の統制下にあったとの評価がありますが、現在はどの組織が全体の無人機を統制しているか不明です。

また、北朝鮮は2021年まで大型無人機の開発に苦戦していましたが、最近の朝ロ関係の進展により、ロシアとの協力があった可能性が高いとされています。

方峴空軍基地では、金正恩国務委員長が自爆・偵察無人機の試験飛行を視察したこともあり、無人機の生産は周辺の工場で行われていると専門家は分析しています。

北朝鮮は、米国の偵察機「グローバルホーク」を模倣した「北朝鮮版グローバルホーク」の改良型を公開したことも報じられていますが、現在のところ先端装備は搭載されていないとされています。

このような動きは、韓国の防空能力に対抗するための無人偵察・監視戦力の増強を目的としていると見られています。

一方、ロシアウクライナ戦争に関連して、北朝鮮軍にドローン関連の軍事戦術が伝授されている状況が確認されており、最近訪朝したロシア代表団にウクライナ東部の指揮官が含まれていたことが報じられています。

これにより、北朝鮮軍の投入が検討されている可能性もあるとされています。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e8440c43077f83253262f0ccb6f7c1241b7e4e1a

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