JR東日本が山手線で「ワンマン運転」を導入決定。人手不足対策と安全性の両立を目指す取り組みが進行中。
ワンマン運転とは、運転士のみが列車を運行し、車掌が不在の状態で運営されるシステムで、主に人手不足の解消を目的としています。
導入は2025年春から始まり、常磐線や南武線などの末端区間からスタートし、2030年頃には山手線や京浜東北線などの都市部路線にも広がる予定です。
これにより、JR東日本は「鉄道をより効率的でサステナブルな輸送モード」に変革し、従業員の業務を創造的な仕事にシフトさせる狙いがあります。
しかし、安全性の懸念も浮上しています。
従来は車掌が行っていた業務が運転士に集中することで、事故のリスクが高まるのではないかという懸念があるからです。
JR東日本は、運転士が全ドアの乗降状況を一目で確認できるモニターを設置し、ホームドアの設置を進めることで安全対策を講じています。
また、自動列車運転装置(ATO)や定位置停止装置(TASC)の導入により、運行の安定性も向上させる計画です。
さらに、線路上の障害物をリアルタイムで検知するステレオカメラシステムの開発も進められています。
非常事態に備えて、車内の状況を迅速に把握するための非常通報装置や防犯カメラの導入も行われ、乗客への案内は輸送指令室が行う仕組みが整えられています。
JR東日本は、これらのテクノロジーを駆使することで、ワンマン運転でも安全性を確保し、安定した運行を実現する考えです。
人口減少が進む中、効率化が求められる鉄道網の維持には、ワンマン運転が不可欠な要素となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2263c18fe0941e5dd3890dfc11234c1c31751a6c
JR山手線にワンマン運転が導入されるニュースについて、ネットのコメントでは様々な意見が交わされました。
多くの人が人手不足の現状に対する懸念を示し、運賃改定が難しい中での運営方法としてワンマン運転が選ばれたことに理解を示す一方で、安全性への不安も多く寄せられました。
特に、運転士の負担が増えることや、踏切事故の際の対応について心配する声が目立ちました。
また、過去のワンマン運転の実績を挙げながら、JRがこの取り組みを行うことに対する反響の大きさも指摘されました。
さらに、運転士が行う業務の増加や、給料が据え置きのままであることに対する疑問も浮かび上がり、運転士の労働環境への懸念が表明されました。
全体として、ワンマン運転の導入に対する賛否が分かれ、特に安全性と運転士の負担に関する意見が多く見受けられました。
ネットコメントを一部抜粋
運賃改定が困難な状況で利益を確保するため、駅員配置の削減で対処してきました。
南武線は低速度運転路線で、ワンマン運転の試行に向いているという判断なのでしょう。
都市部のワンマン運転は駅にも駅員が居るから、まだ救いなんだよな。
運転士の負担が増えるのが懸念。
運転操作はもちろん、遅れや見合わせの放送などがある。
本当に、人が来ないのかな?雇い止めしてるだけのような感じがする。