トランプ政権復活後、欧州の安全保障強化が議論される中で、米国依存を脱却しようとする西欧と米国を重視する北欧の温度差が浮き彫りになりました。
しかし、米国への依存を脱却しようとする西欧と、米国を主要なパートナーとする北欧との間には温度差が見られました。
フランスのマクロン大統領は、会合で「われわれは米国に安全保障を依存し続けることはできない」と発言し、欧州独自の安全保障構築に意欲を示しました。
彼は「欧州は草食動物ばかりでは、肉食動物に食い物にされる」と警鐘を鳴らし、米中やロシアに対抗する強い欧州を目指すべきだと訴えました。
また、ベルギーのデクロー首相も同様の意見を述べ、米国に安全保障を「外注」することの危険性を指摘しました。
ウクライナへの支援も欧州が半分以上を担っており、「米国不在では成り立たないわけではない」と強調しました。
一方、ラトビアのシリニャ首相は、米国が主要パートナーであることを強調し、防衛費の増加を呼びかけました。
デンマークのフレデリクセン首相も、トランプ氏の要求に同意し、米欧同盟の重要性を再確認しました。
NATOのルッテ事務総長は、北朝鮮がロシアから軍事技術を供与されていることを指摘し、米国と欧州、日本にとっての脅威を警告しました。
会合後、EUの非公式首脳会合も開催されましたが、ドイツでは政局が混迷しており、マクロン大統領も苦しい政権運営を強いられています。
欧州外交で存在感を発揮できない英国の状況も影を落としています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/9ccfe23a853cd1aefde6b56c3181f99fc58c5e04
コメントでは、トランプ政権の復活が欧州の安全保障に与える影響について多様な意見が交わされました。
特に、フランスが大陸ヨーロッパで唯一の核保有国であることから、米国の核に依存せずに独自の安全保障を進める必要性が強調されました。
また、ロシアとの関係においても、フランスが独自の外交を展開できる状況が述べられました。
さらに、米国のNATOへの関与が減少する中で、欧州各国がその分を埋める必要があるとの意見もありました。
加えて、イギリスやフランス、ドイツがNATOに対して十分な貢献をしていないという指摘があり、これによりアメリカの離脱がNATOの意義を損なうとの懸念も示されました。
コメントの中には、国家第一主義の重要性や多極化社会における生き残りのために地域協力が求められるとの意見もあり、国際関係の変化に対する不安が反映されていました。
最後に、核保有国の増加による力の均衡や、核廃棄の必要性についての意見もあり、世界の安全保障に対するさまざまな視点が共有されていました。
ネットコメントを一部抜粋
仏「米依存脱却を」と言えるのは、フランスが大陸ヨーロッパで唯一の核保有国だからでしょ。
フランスは核保有国だしロシアとの間にはいくつもの緩衝国がある。
欧州各国がどう考えるかにかかわらず、米国のNATOへの関りは減っていくだろう。
世界はユニラテラリズム。
正直、もう世界各国核持ってしまえば。