オプティムが医療現場向けにAIを活用した「OPTiM AI ホスピタル」を発表。医師や看護師の業務効率を大幅に向上させる新サービス。
このサービスは、オンプレミスで動作する大規模言語モデル(LLM)を搭載しており、外部インターネットへの接続を必要としないため、高いセキュリティが確保されています。
主な機能として、医師向けには診療情報提供書やカルテの作成支援、看護師向けには入退院時の看護サマリーの作成支援が含まれています。
具体的には、医師向けの診療情報提供書の作成支援では、電子カルテのデータを活用して紹介状の下書きを自動生成し、医師の業務負担を軽減します。
また、カルテの作成支援機能は2025年春から夏にかけてリリース予定で、患者との会話データや電子カルテ情報を基にカルテの下書きを自動化します。
看護師向けには、入退院時に必要な看護サマリーの下書きを迅速に生成する機能があり、これにより医療現場での業務効率が向上します。
初めに株式会社シーエスアイの電子カルテシステム「MI・RA・Is(ミライズ)」との連携が行われ、他の電子カルテシステムや院内システムへの対応も進めていく予定です。
また、国際標準規格HL7 FHIRにも対応し、厚生労働省が推進する電子カルテ情報共有サービスへの対応も計画されています。
実際に、2024年4月から10月にかけて社会医療法人祐愛会織田病院での導入が行われ、退院時の看護サマリー作成にかかる時間が54.2%削減されるなど、業務の効率化が実証されました。
このように「OPTiM AI ホスピタル」は、医療スタッフが患者に集中できる環境を提供し、医療業務の負担を軽減することを目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/224f3a3f5182a07ad8c1ad0bd6f13aa5194f133c