温暖化でデング熱が国内で拡大中。WHOがCOP29で対策を強調し、ヒトスジシマカの生息域が広がっていることが報告された。
要約すると温暖化の影響により、国内でウイルス感染症であるデング熱を媒介するヒトスジシマカの生息域が拡大していることが、アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で議論された。
WHOのマリア・ネイラ博士は、気候危機が健康危機であることを各国政府や保健当局に認識させる必要があると強調した。
2023年のデング熱患者数は世界で1千万人を超え、過去最悪だった昨年の約630万人を上回る状況にある。
国立感染症研究所の葛西真治昆虫医科学部長によると、ヒトスジシマカの北限は1950年ごろには栃木や新潟県付近だったが、現在では北海道を除く全国に広がっている。
デング熱に罹患すると、高熱や関節痛、発疹などの症状が出現し、最悪の場合は死に至ることもある。
この蚊は体内でウイルスを増殖し、吸血時に感染を広げる。
ヒトスジシマカは、ペットボトルのキャップ1個分の水たまりでも卵を産むことができ、古タイヤなどにたまった水からも成虫が生まれるため、注意が必要である。
温暖化が進む中、デング熱のリスクはますます高まっており、今後の対策が急務となっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b5100fc6c023aeb832114687f1d47550c89ea0d8