福井県おおい町の住民団体が原発の現状を伝え、理解を深める活動を開始。地域住民との交流も行い、情報発信に努めている。
要約すると福井県おおい町にある「きのこと星の町おおいネットワーク」は、原子力発電の現状について住民に理解を深めてもらうための情報発信に取り組んでいる。
この団体は、原発に賛成か反対かの議論の前に、まずは現状を知ることが重要だと考えている。
関西電力の大飯原発が立地するこの町は、原発による雇用や財政的な恩恵を受けており、団体のサブリーダーである小原美弥子さんは、原発を「あって当たり前の存在」と捉えていた。
しかし、2011年の東京電力福島第1原発事故以降、原発への関心が高まり、特に2012年に大飯原発の再稼働が決定すると、反原発を訴えるデモが町に押し寄せた。
リーダーの新谷真由美さんは、町が非難の的になったことに戸惑いを感じたという。
団体は、立地自治体の立場を理解してもらうため、2018年から勉強会を開き始め、使用済み核燃料の再処理工場や高レベル放射性廃棄物の最終処分を研究する施設を視察した。
得た情報は冊子としてまとめ、町内で配布している。
また、電力消費地の住民との交流も続けており、原発の利点や欠点を分かりやすく説明する紙芝居を制作し、小学校での読み聞かせも行っている。
新谷さんは、「電気の課題が立地自治体だけに押しつけられるのではなく、日本全体で話し合われる未来をつくりたい」と強調している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/dd11197ec68ecaa1259e942322944801f546ca35