韓国に移住したロシア人労働者たちが過酷な労働環境で苦しんでいる実態を描いた本『私の名前は移住民』が発表され、彼らの声が紹介されています。
ある労働者は、韓国に来てからの過酷な労働環境を訴え、「屋内温度が45度の洗濯工場で20時間働く日々が続き、戦火を逃れたはずがこちらの方がよほど戦場だ」と語っています。
彼は現代自動車のロシア工場で働いていましたが、工場が閉鎖されたため、妻や弟夫婦と共に韓国に移住しました。
陰城にはウズベキスタン、モンゴル、カンボジア、マレーシア、ベトナム、中国、ロシア、ネパールから来た22人の移住労働者の体験談が収められており、彼らは全て陰城に居住しています。
パク・ソンウさんという活動家は、移住労働者の生活に興味を持ち、彼らとのインタビューを通じて彼らの苦悩を理解し、韓国人との対話の重要性を強調しています。
陰城郡では、人口の13.3%が外国人であり、彼らの生活は不法滞在者に対する不安や差別に満ちています。
モンゴルからの移住者は、「取り締まりにかかれば追放される不安の中で生きている」と語り、ベトナム出身の移住者も「両親と済州島に遊びに行くのが夢」と述べています。
オ・ソニョンさんは、移住女性たちが「お金のために結婚したのか」との偏見に苦しんでいることを指摘し、国籍に関わらず助け合う社会の重要性を訴えています。
陰城労働人権センターは、移住労働者の声を広めるために様々な活動を行っており、今後も彼らの生活改善に向けた取り組みを続ける意向を示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e3a4c1a82c9a7905bf55876b119105ef872c1250
韓国におけるロシア人移住労働者に関するコメントは、さまざまな視点からその現実を描写していました。
多くのコメントでは、韓国の賃金や受け入れ体制が日本と比較して魅力的である一方、労働環境の厳しさや差別的な扱いが問題視されていました。
特に、長時間労働や過酷な労働条件に対する不安が多くの人々の心に響いていたようです。
移民政策に関しては、人口減少が進む韓国において、移民の受け入れが重要であるとの意見がありましたが、その一方で、移民の人権や生活環境について慎重に考慮すべきだとの警鐘も鳴らされていました。
過去の移民政策の失敗例として、スウェーデンやアメリカの事例が挙げられ、移民受け入れに対しては慎重な態度が求められると指摘されていました。
また、韓国国内での差別や序列化の問題も取り上げられ、移住労働者が直面する厳しい現実を浮き彫りにしていました。
さらに、韓国の大学進学率が高いことから、ブルーカラーの仕事に対する国民の意識も影響しているとの意見も見られました。
全体として、ロシア人移住労働者たちの状況は厳しく、彼らの権利や生活環境の改善が求められるという共通の認識があったようです。
ネットコメントを一部抜粋
それでも賃金や受け入れ体制などは外国人労働者にとっては韓国は日本よりはるかに魅力が有るみたい。
移民政策は「人権のため」といえば聞こえはいいが、熟考し、慎重に進めないといけない。
今後高麗民族だけでは人口が急減しそうな韓国では移民を受け入れて人口維持しようとする政策は重要だと思う。
韓国の大学進学率は、2023年で76.2%(日本は57.7%)。
洗濯工場はもとよりブルーカラーの仕事には就きたがらないでしょう。
提供された労働環境は、戦火を逃れて来た人々にとっても厳しいものでした。