福島銀行が国内初のAWS勘定系システムを導入し、地銀のデジタル化を進める。SBIHDはクラウドの利点を活かし、迅速な復旧や新サービス創出を目指す。
このシステムは安定運用を続けており、2025年には島根銀行も同様のシステムを導入予定です。
SBIHDの木村紀義氏は、クラウドが「勘定系こそ最適解」と述べ、新サービスの創出や業務の強靭性を重視しています。
AWSの活用は2017年から始まり、地銀向けのアプリケーション開発が進められてきましたが、勘定系システムの導入にはコストの壁がありました。
これを解決するために、SBIHDはゼロベースでクラウド勘定系システムを開発し、維持コストを削減しつつ新サービスの開発を促進する狙いがあります。
クラウドシステムの利点として、迅速な復旧能力や俊敏性が挙げられ、木村氏は「早く復旧できるシステム」が重要と強調しています。
AWSを利用することで、システムの障害時には迅速に切り替えが可能になり、特に金融庁もオペレーショナル・レジリエンスの確保を求めています。
次世代バンキングシステムは、リアルタイムデータを提供する統合データマートや、スマートフォン最適化のインターネットバンキング機能を搭載し、地銀のデジタル化を進めています。
福島銀行は、タブレットを通じたサービス提供やコスト削減を実現し、BRMSによる新サービス開発も進めています。
2025年以降、他の地銀も同システムを導入予定で、木村氏は「勘定系のクラウド化はDX推進の第一歩」と位置付け、今後のサービス創出に期待を寄せています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/16e708ef5380672c70b60cb9428b20c83db9f377