サトーホールディングスとナカダイが廃棄物再生資源化のデータ化システムを開発。全工程を可視化し、商用化を目指す取り組みを進める。
要約するとサトーホールディングスとナカダイホールディングスは、廃棄物の再生資源化工程をデータ化するトレーサビリティーシステムを開発した。
このシステムは、廃棄物の回収、処理、再生材生産に至るまでの全工程を可視化し、商用化を目指す取り組みの一環として実証実験(PoC)に成功している。
両社は2023年から協力を開始し、廃棄物処理を委託する企業の廃棄物置き場にカメラを設置し、AIを用いて集積状況を分析した。
今回のシステムでは、廃棄物の手動解体や選別、各処理工程をデジタル化し、データの蓄積と追跡が可能となった。
具体的には、廃棄物の各工程でデータを取得し、IDラベルを貼ったコンテナーを使用して、ナカダイのリサイクル工場への入荷から出荷までの工程を記録する。
これにより、廃棄物処理から再生材生産の状況をリアルタイムで把握できる。
実証実験では、コンテナー単位でのID化により、マニフェストや内容物の情報を管理し、処理作業のトレース情報を記録することが可能になった。
また、廃棄物の在庫状況を可視化することで、誰が、いつ、どこで、どのくらい処理したかをデータで確認できる。
これにより、再生資源の品質管理や安定した出荷が可能となり、廃棄物処理業界のデジタル化を推進することが期待されている。
両社は、この仕組みを活用してリサイクラーのオペレーションのルール化や処理工程の課題を明確にし、再生資源供給産業への移行を支援する方針だ。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e743e93e691cf3ac32733c1229d731c8f522c654