神木隆之介主演の『海に眠るダイヤモンド』の制作担当が、端島を舞台にしたロケハンの裏話を語る。特殊な環境の再現に苦労しつつ、チームの団結力で素晴らしい映像を目指す。
このドラマは、神木隆之介が主演を務め、野木亜紀子、塚原あゆ子、新井順子という強力な制作チームが手掛ける初の作品で、1955年からの長崎県・端島(軍艦島)と現代の東京を舞台に、70年にわたる愛と友情、家族の物語を描いている。
端島はかつて高層アパートが立ち並び、世界一の人口密度を誇った特殊な環境の島であり、その映像化には多くの課題があった。
特に、端島の風景は現代には存在しないため、制作陣は美術部が作成したセットや、端島に似た場所を探して撮影を行った。
大藏氏は、ロケハンチームへのリクエストが「端島に見える場所を探す」ことのみに絞られたことを明かし、その難しさを強調した。
ロケハンはクランクインの約4か月前から始まり、関東近郊で1950年代の時代観を表現できる場所を探すため、通常よりも早めに動き出した。
ロケハン担当者は、台本を読み、俳優の動きに基づいて場所を提案し、監督とアイデアを出し合いながら進めていった。
また、撮影の際には太陽の位置や景観に注意を払い、リアルな映像を追求する塚原監督のこだわりも紹介された。
炭鉱でのシーンは実際の鉱山で撮影され、キャストはその厳しさを体感した。
大藏氏は、現代の風景で再現が難しい場所を探す苦労や、ロケハン担当者の役割についても語り、撮影現場の雰囲気やチームの団結力が作品にどのように影響しているかを強調した。
最後に、彼はロケハンが用意する環境があくまで最低限であり、監督や美術スタッフの力が合わさって映像が完成することを述べ、視聴者に端島の素晴らしさを伝えたいと語った。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f6c74a83f7c72682573cbe765b6dda6e08e2e2f1