四国での大規模停電は、電力会社間のマニュアル不備とコミュニケーション不足が原因でした。再発防止策が急務です。
要約すると11月に四国で発生した大規模停電について、四国電力送配電と関西電力送配電が経済産業省に提出した報告書が、電力の広域連携に潜む問題点を明らかにした。
この停電は、電力会社間の電力融通に関するマニュアルに不備があったことに加え、現場間のコミュニケーション不足による人為的ミスが原因とされている。
関西電力の西田篤史常務執行役員は、「10年に1度あるかないかの事態が起きた」とし、想定外の操作に対する対応力が不足していたことを認めた。
四国と本州を結ぶ電力融通の経路には、瀬戸大橋を利用した「本四連系線」と紀伊水道の海底に敷設された「阿南紀北直流幹線」の2つがある。
事故は11月9日午後2時20分頃に発生し、本四連系線での事故を受けて、四国側は関西側に「本四EFCの停止」を依頼したが、関西側は「EFCのみ停止」と誤解し、EPPSを稼働させたままにしたため、四国から本州への電流が急増し停電が引き起こされた。
四国送配電の高畑浩二副社長は再発防止を約束し、電力自由化に伴う広域での需給調整の重要性と、同様の事態を防ぐための対策の徹底が求められている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/06b05a16766bd342408c8c9d3cf804b59e6a9b3d