屯田兵の生活を伝える「幻の書」が復刊、歴史を知る機会に
要約すると北海道の屯田兵制度が創設されてから150年を迎えるのを記念し、屯田兵の子孫らで構成される「北海道屯田☆(人ベンに貝の目が組のツクリ)楽部」が、かつて「幻の書」と呼ばれた書籍「開拓使最初の屯田兵 琴似兵村」を復刊しました。
この書は、1944年に会津出身の屯田兵の子であり、道庁にも勤務した山田勝伴氏によってガリ版刷りで200部のみ刊行されたもので、戦時中の資源不足から限られた部数しか発行されなかったため、原本はほとんど残っていません。
復刊の背景には、教科書から屯田兵に関する記述が減少している現状があり、会長の梶田博昭氏は「歴史や実像を多くの人に伝えたい」との思いを語っています。
復刊された書籍では、屯田兵やその家族の視点から当時の生活状況が詳述されており、娯楽の一環としての登山競走やハクチョウの狩猟、失敗した養蚕事業など、具体的なエピソードが盛り込まれています。
また、夜学での事件をきっかけに教育者が多く輩出された逸話も紹介され、読者からは好評を得ています。
復刻版は約280ページで価格は1800円、すでに300部印刷されており、増刷も検討されています。
購入希望者はメールでの問い合わせが可能です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/efb48b09cce278d8082bd52621ff023e01f2ad47