ホンダの「VTX Techno Cruiser」は、2004年に発表された未発売のコンセプトモデルで、VTX1800を基にした未来的なデザインが特徴。日本メーカーがアメリカ市場で活発化していた時期に、ハーレーに対抗するために独自性を追求しましたが、未発売に終わりました。
このモデルは、当時不振とされていたVTXシリーズの新たな可能性を模索する一環として開発されました。
2000年代初頭、日本のバイクメーカーがアメリカ市場においてクルーザーの大排気量化を進めていた時期で、ホンダはVTX1800やヤマハのXV1600など、ハーレーを超える排気量を持つVツインエンジンを投入していました。
特にVTX Techno Cruiserは、未発売ながらもその未来的なデザインとパフォーマンスを追求した構造が印象的で、2000cc級の排気量を想定していた可能性があります。
2004年には、カワサキのバルカン2000が発売され、競争が激化していました。
ホンダは、1996年に発売したワルキューレを皮切りに、GL1500の水平対向6気筒エンジンを搭載したクルーザーを開発し、さらに2004年には1832ccエンジンを搭載したワルキューレルーンを市場に投入しました。
VTX Techno Cruiserは、これらの流れを受けて、ハーレーに対抗するために独自のスタイルを追求した結果、直線的なデザインで未来感を強調しました。
しかし、レトロなスタイルが支持されていたハーレーに対抗するには至らず、未発売に終わったことは、ハーレーの市場での強固な地位を示すものでもあります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b9af720903888daca64a9772452ee94d56e302d4