ロシアのシリアからの軍撤収とリビアへの移動の背景

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ロシアがシリアからの大規模撤収を開始。アサド大統領の失脚を受け、海軍資産をリビアへ移動中。タルトゥスを失うとNATOに対する戦力投射が困難に。

要約するとロシアはシリアからの大規模な軍撤収を開始した。

これは、シリアのアサド大統領の失脚を受けた重要な動きであり、米国や西側の諜報機関によって確認された。

撤収は先週から始まっており、ロシア軍の装備品や兵員がフメイミム空軍基地やタルトゥスの港湾施設から移動している。

欧米の当局者は、この撤収が恒久的なものになるかは不明だとしつつ、ロシアがシリアに残留するための交渉を進めている可能性があることを示唆している。

具体的には、主要反体制派「シャーム解放機構」(HTS)との接触を維持し、シリアの実権を掌握した勢力との間で交渉を行っている。

さらに、ロシアは海軍の資産をシリアからリビアへ移動させており、リビア国民軍のハフタル司令官への圧力を強めている。

もしロシアがタルトゥスを失うと、NATOに対して戦力を投射する地中海の拠点を失うことになり、ロシアとアフリカの間での違法物資の輸送が難しくなると見られている。

最近の衛星画像によると、ロシアの貨物機がリビアの基地に頻繁に到着しており、シリアの軍事基地からの撤収が進行中であることが確認されている。

フメイミム空軍基地では、輸送機が貨物の積み込み準備を整えており、攻撃ヘリや地対空ミサイルシステムの部品も撤去されている様子が報告されている。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ebb9449cefaed593e71900a0484c76685b51a390

ネットのコメント

ロシアのシリア撤収に関するコメントは、シリア情勢の変化や国際的な影響力の移動についての懸念が多く見受けられました。

アサド政権が維持していた安定が失われ、各勢力が敵対する状況が生まれたため、今後のシリア情勢はアメリカ、トルコ、イラン、イスラエルの介入によって大きく左右される可能性があるとされました。

また、シリア難民問題が国際政治に与える影響も指摘され、シリアの安定が重要な課題となることが予想されました。

さらに、ロシアが撤収した兵力や物資がウクライナ侵攻に回されるのではないかとの懸念もあり、ロシアの地理的・戦略的損失が強調されました。

シリアの新政府との関係や、反体制勢力との対話の動きも取り上げられ、シリアの緊張状態を緩和する可能性についての期待も見られました。

一方で、ロシアの撤収は単なる撤退ではなく、影響力を維持するための戦略的な動きであるとの見方もあり、シリアやリビアの現地住民の生活に与える影響についての議論が必要だという意見もありました。

全体として、ロシアの撤収がシリアや中東全体に与える影響について、国際社会が真剣に考えるべきだという意見が強調されていました。

ネットコメントを一部抜粋

  • アサドの独裁により一定の安定を保っていたシリアも、共通の敵がいなくなったことで、各勢力が自分以外全部敵という状況になりました。

  • 今後は、ロシアがシリアから撤収した後のパワーバランスについて、アメリカ、トルコ、イラン、イスラエルがどう介入するかにより、シリア情勢が大きく左右されることになるのでしょうね。

  • シリアの新政府に継続して駐留させてと波風を送っていると言う話を聞いた事がありますが、結局諦めたのでしょうか?
  • ロシアの動きは、単なる撤収というよりは、影響力を維持するための作戦のようにも見えるけど、それが成功する保証はどこにもない。

  • シリアから無事に撤退できても、ウクライナ戦線に回されるだけじゃないのかな。

    お気の毒ですね。

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