熊本県南阿蘇村が「自立持続可能性自治体」に評価され、TSMCの進出や村長のリーダーシップが復活の要因となっている。
要約すると熊本県南阿蘇村は、2016年の熊本地震の影響で「消滅可能性自治体」とされていたが、今年4月には「自立持続可能性自治体」に評価が変わり、奇跡の復活を遂げた。
この背景には、隣接する菊陽町に進出した台湾積体電路製造（TSMC）の存在が大きい。
TSMCの進出によって、南阿蘇村には11兆1920億円の経済効果が期待されており、移住者が村の魅力をSNSで発信することで評判が広がった。
村長の吉良清一氏のリーダーシップも重要で、彼は毎日「出張村長室」を設け、村民との対話を大切にしている。
さらに、村のSDGs（持続可能な開発目標）に基づく総合計画は、官僚的でなく、経営的な観点からも評価されている。
村には阿蘇山麓の豊かな水資源があり、農業や半導体工場にとって重要な要素となっている。
環境政策としては、雨水をためて草原を守る取り組みが進められており、若者を呼び込むための手引書も作成された。
この手引書には、地域の草刈りや手土産を持参することなど、細かなアドバイスが盛り込まれており、好評を得ている。
現在、約400人が移住の準備を進めているという。
吉良村長は中小企業の社長のような経営者的な視点を持ち、自治体のトップも政治家ではなく経営者であるべきだと感じさせる存在だ。
南阿蘇村は「真のSDGs未来都市」を目指し、SDGsと経済的利益をうまく結びつける取り組みを行っている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a8a5c49dfac0782e998d348b48a1ce20f8198136