中国SF小説『三体』がアニメ映画化。河森正治が制作に参加し、ビデオゲームも開発中。映像化が続く中、新作の評価に期待が寄せられています。
河森正治さんは、12月19日に自身のSNSで『三体』のIPを管理する三体宇宙を訪問した際の写真を投稿し、「近々大きな発表を皆さんにお知らせする予定ですので、お楽しみに!」とコメントしました。
この発表は、アニメ化の期待を高めています。
『三体』のアニメ化は、生成AIを用いたメディア事業を展開するCreateAl社とアニメ制作会社の上海三体動漫が共同で行うことが報じられており、河森正治氏と株式会社白組も参加することが確認されています。
アニメは2D長編映画として制作される予定で、同時に『三体』を原作としたビデオゲームの開発も進められています。
『三体』は、劉慈欣によるヒューゴー賞受賞作品であり、SF文学の最高峰とも称されています。
日本語版は2019年に発売され、2020年には星雲賞も受賞しました。
過去にはbilibiliが制作を発表したアニメ版があり、2022年から配信されていますが、日本からの視聴には制限があります。
また、2023年1月には実写ドラマ版が全30話で配信され、2023年10月からはWOWOWで視聴可能です。
さらに、Netflixでも2024年3月に映像化が予定されており、すでに注目を集めています。
短期間での映像化が続く『三体』ですが、新たに発表された長編アニメ映画やビデオゲームは、どのように評価されるのか期待が高まります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e452a0c5b1de4b5f98feb21151aca832c0c73d57
中国SF小説『三体』が長編アニメ映画化されるというニュースに対して、ネット上では多様な意見が寄せられました。
特に、原作の冒頭にあたる文革時のリンチの描写がアニメではどのように扱われるのかに関心が集まりました。
Netflix版では強烈なインパクトを持つシーンとして描かれていたものの、中国製の実写版ではその描写が中盤に移された経緯があり、これは現政権の意向が反映されているのではないかと懸念する声もありました。
また、アニメの制作に中国のスタジオが関与していることから、同様の方向性が取られる可能性が指摘されました。
このことに対して、河森正治氏が制作に参加することに期待を寄せる一方で、彼の過去の作品における「当たり外れ」が大きいという不安の声もありました。
さらに、舞台設定に関しては、中国をメインにするのではなく、イギリスなど別の国を舞台にすることで自由度が増すことが好意的に受け入れられる意見も見られました。
全体として、作品に対する期待と不安が混在しており、特に政治的な要素が作品にどのように影響するのかが注目されているようです。
ネットコメントを一部抜粋
三体のオリジナルでは冒頭にあった、文革時の凄惨なリンチの場面は、アニメではどこに持って行くのだろうか。
ネトフリで舞台を中国メインじゃなくイギリスにしたのが良かったよね。
え?河森さん?・・・(ーωー)なんか不安なんですけど、この人の場合「当たり外れ」が大きい。
全然知らん作品だからなんとも言えん。
中国舞台でロケハンやるとスパイ容疑で母国に一生帰国できないリスクも。