EVとV2H機器を使えば、停電時でも家で生活できる可能性があるが、出力制限や実際の電力消費を考慮する必要がある。
V2Hは、EVの電力を家庭に供給するシステムで、特に日本ではCHAdeMOの急速充電ポートを利用して専用機器と接続する形が一般的です。
これにより、太陽光発電と組み合わせてエネルギーの最適化を図ることが可能です。
家庭の電力消費量は一般的に月間400kWh程度で、これを1日あたりに換算すると約13kWhとなります。
日本の電圧は100Vで、30Aの契約では瞬間的に3kW、60Aであれば6kWの電力を利用できます。
家庭では常に最大電力を消費しているわけではないため、平均的には5A相当の消費が考えられます。
したがって、瞬間的な電力消費が大きい家電を使わなければ、EVからの電力供給で災害時に生活することも理論上は可能です。
しかし、現実的には、車内のコンセントを使ってエアコンや冷蔵庫を稼働させるのは難しく、V2L(Vehicle to Load)を利用する場合でも、家庭全体への電力供給には限界があります。
特に避難所での車中泊の際にはV2Lの利用が効果的ですが、家庭での使用には利便性に欠けるという課題があります。
これらの情報を踏まえ、EVとV2H機器があれば、停電時でも快適な生活を送ることができるのか、さらなる検討が必要です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c8b921ad8ed5aac069ff4cee92e5457f0b6ac556
コメントでは、EV(電気自動車)とV2H(Vehicle to Home)の組み合わせが、停電時にどれほど効果的かについてさまざまな意見が寄せられました。
特に、非常時においては、普及しているハイブリッド車からの給電がより役立つとの意見が多く見られました。
具体的には、200台に1台のBEV(バッテリー電気自動車)がV2Hで生活するよりも、5台から10台に1台のハイブリッド車が1500Wの給電を行う方が、社会全体にとって実用的であるとの指摘がありました。
これは、非常時には少しの便利さよりも、多くの人が生活できる環境が重要であるという考え方に基づいています。
また、EVから電力を取ることは、災害時には移動手段を確保する方が重要であるため避けるべきだという意見もありました。
さらに、V2Hの供給効率が50%前後であるため、実際には満充電のEVでも1日持たないとの具体的な数値が示され、効率の低さが懸念されていました。
家庭用蓄電池の高価格や、停電時の車の利用価値についても意見が分かれ、例えば、スマホの充電程度にしか使えないのではないかという懸念もありました。
全体として、EVとV2Hの利用が停電時にどれほど現実的かについて、慎重な意見が多く見られたことが特徴的でした。