高校生の敬語問題が深刻化、教育現場での対策が進行中
首都圏のある高校では、教職員室に入った男子生徒が「〇〇先生、いますか?」と元気に尋ねたところ、先生から「『いらっしゃいますか』だろ」と指摘され、やり直しを求められました。
このように、敬語の使い方に対する理解が不足している生徒が多いのが現状です。
教育現場では、この問題に対処するためのさまざまな工夫が行われています。
例えば、高校2年生向けに敬語のロールプレイング授業を作成し、ネットで公開する国語教師もいます。
生徒たちからは「面倒だ」「難しい」といった声が上がっており、敬語を使うことに対する抵抗感を減らすことが目指されています。
また、外国人に日本語を教えるノウハウを活用し、日本人高校生の授業でも「ハイパー敬語入門」といった教材が使われるようになっています。
この教材では、敬語の使い方をドリル形式で学ぶことができます。
文化庁の調査によると、16~19歳の76.2%が「言葉や言葉の使い方に課題がある」と感じており、その中でも「敬語を適切に使えない」との回答が最も多くなっています。
背景には、アルバイト以外で大人と話す機会が少なく、敬語を使う環境が整っていないことが挙げられます。
さらに、家庭や学校教育における言葉遣いの学びが軽視されているとの指摘もあります。
テレビやインターネットでの言葉遣いが影響を与えている可能性もあり、若い世代の「日本語力」に対する不安が深刻化しています。
大学入試の面接対策として敬語を取り上げる進学情報サイトも増えており、高校生の敬語の悩みは、彼らの日本語力に対する意識を反映しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/58d09361a063978b6a9add11d593a5769a435d79
高校生の敬語問題に関するコメントでは、敬語の重要性と教育現場の取り組みについて様々な意見が寄せられました。
多くの人が、敬語を適切に使うことがコミュニケーションを円滑にするために必要であると感じており、特に社会人になっても敬語を正しく使えない人が多いという指摘がありました。
コメントの中には、家庭や学校での敬語教育が不足しているとの意見があり、昔は敬語を自然に身につける機会が多かったという経験談もありました。
さらに、敬語の使い方においては、相手に対する配慮や気遣いが重要であり、間違った敬語に対してもある程度の寛容さが必要だという意見もありました。
教育現場では、失敗を恐れずに敬語を学ぶ機会が大切であり、学校での指導が今後の人間関係に影響を与えることが強調されました。
また、敬語を使うことが礼儀であり、現代の教育の中でどのように取り組むべきかが議論され、家庭での言葉遣いの重要性も指摘されました。
全体として、敬語は単なる言葉遣いの問題ではなく、相手を尊重する姿勢や人間関係の構築に深く関わっていることが再認識されました。
ネットコメントを一部抜粋
適切に尊敬語・謙譲語・丁寧語を話すことは、強みになると思います。
若いころ、同年代と比べて適切に選択・使用できていると言われたほうだが、
社会人になっても正しく敬語が使えない人がいますからね。
ことばは伝えるためのものだから、どこまでの敬語を使うべきかは相手による。
生活しているコミュニティが狭くて、敬語を聞く機会がほとんどないのでしょうね。