アリババが百貨店「銀泰百貨」を約1562億円で売却し、約1963億円の損失を計上。非中核事業の切り離しを進める中、実店舗の赤字が業績を圧迫。
この売却に伴い、アリババは約1963億円の損失を計上する見通しです。
アリババは、オンラインとオフラインを融合させる「ニューリテール」を推進してきましたが、期待した成果を上げられず、非中核事業の切り離しを急いでいます。
銀泰商業集団の買収者は、老舗アパレル企業の雅戈爾集団と現経営陣で、出資比率は雅戈爾が60%、経営陣が40%となる予定です。
雅戈爾は、ファッションビジネスのサプライチェーンを強化することを目指しています。
アリババは2023年3月から、主要事業を6つに分割する大規模な構造改革を進め、「EC」と「AI・クラウド」に経営資源を集中させる方針を打ち出しました。
特に、実店舗による小売り事業は赤字が続いており、アリババ全体の業績を圧迫しているため、撤退を急ぐべき部門とされています。
2024年9月期の半期報告書によると、アリババは複数の事業売却を通じて約1374億円のキャッシュフローを獲得していますが、撤退は必ずしも順調ではないとされています。
アリババの会長である蔡崇信氏は、1年前の決算説明会で撤退に関する見解を述べており、今後の戦略に注目が集まります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b9eed5fcebdbe2d1b4286727dad75514806e5f70
アリババが銀泰百貨を売却し、非中核事業を整理したというニュースに対して、さまざまな意見が寄せられました。
多くのコメントでは、アリババがかつては中国の成長企業だったものの、創業者が習政権に注目されてからその勢いが失速したことが指摘されていました。
特に、ソフトバンクグループの孫社長が保有していた株を手放したことが、アリババの現状を象徴しているとする意見がありました。
また、中国経済全体の落ち込みについても言及されており、特に三越が上海の店舗で赤字を出していることを挙げ、中国経済の厳しさを感じる声が多くありました。
さらに、EV自動車の普及によって燃料関連産業が影響を受ける可能性についての懸念も示されていました。
一方で、アリババが再編の余力を持っていることに驚きを感じるコメントもあり、今後の展開に期待を寄せる意見もありました。
全体として、アリババの現状や中国経済の動向に対する関心が高まっていることが伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
アリババはかつて中国の超成長企業だった。
習政権ににらまれてから勢いが失速した。
中国経済がかなりしぼんできている。
三越も上海の店だけ赤字だった気がする。
再編する余力があるんだな。