韓国EVバッテリー市場シェアの急落とその背景

韓国のEV用バッテリー市場シェアが10％台に下落。LGエナジーは3位、SKオンとサムスンSDIもシェア減少。中国メーカーが市場をリード。

要約すると韓国の二次電池メーカーが電気自動車（EV）用バッテリー市場でのシェアを10％台に落としたことが、エネルギー専門市場調査会社SNEリサーチの調査によって明らかになりました。

2024年1月から11月までの期間におけるデータによると、韓国の主要バッテリー3社のグローバルEV用バッテリー使用量は前年同期比で3.7ポイント減少し、19.8％に達しました。

この期間の全体のバッテリー使用量は約785.6GWhで、前年同期比で26.4％の成長を見せたものの、韓国メーカーのシェアは減少傾向にあります。

具体的には、LGエナジーソリューションが91.4GWhを記録し、11.6％のシェアで世界3位を維持しています。

SKオンは35.3GWhで4.5％のシェアを占め、サムスンSDIは28.9GWhで7位に位置しています。

韓国のバッテリー市場シェアは、2020年から2021年にかけて30％台を記録した後、2022年には24.4％、2023年には23.5％と減少を続け、今回の調査ではついに10％台にまで落ち込みました。

対照的に、中国のCATLが市場シェア36.8％を持ち、289.3GWhを記録して1位を維持しており、比亜迪（BYD）も成長を遂げて2位にいます。

SNEリサーチは、アメリカのインフレ抑制法（IRA）政策が無力化される可能性が高まり、EV需要が鈍化していることが韓国メーカーのシェア低下に影響を与えていると分析しています。

ネットのコメント

韓国のEVバッテリー市場シェアが急落したことに対して、多くのコメントが寄せられました。

その中では、中国の台頭が韓国企業にとって大きな脅威となっているとの意見がありました。

特に、石油化学産業や半導体で成功を収めてきた韓国企業が、巨大な生産能力を持つ中国企業に対抗できなくなったことが指摘されていました。

さらに、韓国企業は巨額の投資を行っているものの、まだ投資回収ができておらず、撤退が難しい状況にあるとも述べられていました。

韓国のSKと三星がそれぞれ順位を下げたことについても言及され、LFP（リン酸鉄リチウム）バッテリーの需要が高まっていることが示唆されていました。

BYDが急成長していることも強調され、韓国企業が市場での存在感を失っている現状が懸念されていました。

また、日本企業の影が薄いことや、韓国製バッテリーの安全性についての疑問も挙げられていました。

全体として、韓国のバッテリー市場は厳しい競争環境にさらされており、今後の展開が注目されているといった内容が多く見受けられました。

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