山梨県が青木ケ原樹海で赤外線ドローンを導入し、自殺防止対策を強化。夜間巡回が可能になり、訪問者への声かけを実施。
要約すると山梨県は、自殺率が全国で最も高い状況を受けて、自殺防止対策を強化するために新たに赤外線カメラを搭載したドローンによる巡回を導入しました。
特に、青木ケ原樹海は自殺者が訪れやすい「ハイリスク地」とされており、県はこの地域での「水際対策」を強化することにしました。
ドローンは富岳風穴駐車場から飛び立ち、高度149メートルから樹海の様子を監視し、赤外線カメラで撮影した映像をリアルタイムでモニターに転送します。
これにより、樹海内にいる人の体温を感知し、人影を特定することが可能です。
また、スピーカーを搭載したドローンは、上空から「何かお探しですか」などと声をかけ、必要に応じて地上の警備担当者が現地に急行して保護する仕組みです。
これまで昼間は警備員が見回りを行っていましたが、夜間は困難でした。
この新しいシステムにより、夜間でも巡回が可能となり、9月中旬から運用が開始されました。
県の健康増進課の知見圭子課長は、青木ケ原樹海が自殺の名所として知られていることを踏まえ、訪れた人を保護し、自殺者を減らすことが目標であると述べています。
県内の自殺者の約3割は住所地が県外または不明であり、これが全国ワーストの一因とされています。
県は自殺防止対策推進本部会議を開催し、性別や年齢別の実態分析を行い、根本的な原因の解消に向けた取り組みを進めています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b8c1bae3f3d67a296a0626650c469b356edb9a24