ジープ・アベンジャーは初のBEVで、FWD方式を採用。悪路走破性や独自のデザインが特徴だが、インテリアに工夫が求められる。
これまでのジープのPHEVモデルとは異なり、アベンジャーはフロントアクスルにのみモーターを装備したFWD(前輪駆動)方式を採用しています。
そのため、リアに付くエンブレムは“e”のみであり、従来の“4×e”ではありません。
この点に疑問を持つ人もいるかもしれませんが、ジープの歴史を振り返ると、かつてはRWD(後輪駆動)のモデルも存在しており、特に珍しいことではありません。
アベンジャーの開発には、ステランティス・グループの他ブランドのBEV用プラットフォームが利用されており、具体的には“e-CMP2”という第2世代のプラットフォームが使用されています。
モーターの出力は156ps、トルクは270Nm、バッテリー容量は54kWhで、一充電あたりの航続距離は486kmに達します。
充電方法は通常の充電と急速充電に対応しています。
アベンジャーはオフロード走行を考慮した開発プロセスを経ており、悪路走破性を高めるための装備が施されています。
具体的には、バッテリーを保護するためのアンダーボディスキットプレートが装着されており、FWDであってもジープのこだわりが感じられます。
また、路面状況に応じて制御を最適化する“セレクテレイン”機能が搭載されており、様々な走行モードが選択可能です。
デザイン面では、都会的なジープの顔が採用されており、クールな外観が特徴です。
しかし、インテリアにはもう少し工夫が欲しいところで、特にフルデジタルのメータークラスターはあるものの、全体的にシンプルで個性に欠ける印象があります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f968119e5bd169279a4137b89b2ce3cb650bca45
ジープ・アベンジャーのBEVデビューに関するコメントでは、初代ジープ・コンパスに対する懐かしさや、そのデザインに関する意見が多く寄せられました。
初代コンパスは、当初2WDであり、ダッジ・キャリバーの兄弟車として位置付けられていましたが、後期型ではテコ入れが行われたものの、初期型のファニーな印象が強かったため、ジープらしさが欠けているとの指摘がありました。
また、SUVのコスプレのような印象を持つ人もいて、ジープのブランドイメージに疑問を持つコメントも見受けられました。
特に、四駆にしやすい電気自動車でありながら、実際には四駆ではないことが本末転倒であると感じる意見が多く、ジープという名前を冠しているにもかかわらず、走破性が落ちていることへの不満が表明されました。
さらに、EVの特性から悪路走行には向かないとの意見もあり、車重が重いことが致命的であるとの懸念も示されていました。
このように、期待と不安が入り混じったコメントが多く、ジープ・アベンジャーの今後の展開に注目が集まっていました。