ジョージアの議会選挙で親ロシアの与党「ジョージアの夢」が過半数を獲得する見通し。EU加盟の道がさらに不透明に。
この選挙は、ジョージアが親ロシアと親欧米のどちらの路線を進むかを決定づける重要なものであり、開票率約80%の時点で与党は約54%の得票を記録し、主要な親欧米派野党は約38%にとどまった。
投票率は約59%で、野党側は開票不正を主張し、抗議活動を行う意向を示している。
ジョージアは2008年のロシアの軍事侵攻以降、反ロシアを国是としてきたが、与党は最近の数年間で親露傾向を強めており、特にウクライナ侵略以降の対露制裁に参加しない姿勢が見られる。
与党の創設者であるイワニシュビリ元首相は、ロシアで財を成した大富豪であり、国内の親露分離派地域に関する領土問題の解決を目指して対露関係の改善を図る意向があるとされている。
また、「夢」は選挙前に外国からの資金提供を規制する「反スパイ法」やLGBTの権利を制限する法律を制定しており、これらはロシアで施行されている類似法と同様に政治的弾圧の手段として利用される懸念がある。
EUは「夢」の権力集中を批判し、加盟手続きの一時停止を発表しており、与党の勝利が発表されることで、EUとの関係悪化が避けられず、ジョージアのEU加盟の可能性はさらに不透明になると予測されている。
米シンクタンクは、今回の選挙がジョージア独立以来最も重要な選挙の一つと評価しており、与党が勝利した場合にはロシアとの接近が進む可能性があると警告している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c875fb1dd1b634d5f2f32da75e7f3dbc70bc4b8d
ジョージアの議会選挙結果についてのコメントは、国民が親露派を選んだことに対する理解や懸念が多く見受けられました。
特に、ウクライナ戦争の影響が強く、周辺国としての状況を考慮した結果だと考えられました。
経済的な結びつきが強い中で、ロシアとの関係を重視する声があり、親欧米路線を選ぶことの危険性を感じる人も増えたようです。
ウクライナの惨状を目の当たりにしたことで、国民がロシアに対抗する力を持たないと認識し、安定を求める選択をしたのではないかとの意見もありました。
また、ジョージア国内では親露派と反露派の意見が分かれており、政治的な混乱や強権的な政権への懸念も表明されました。
EU加盟の道は険しいとの見方もあり、国民が望む安定と国際関係のバランスをどう取るかが今後の課題とされました。