イーサリアムの大型アップグレード「Pectra」が2月にテストネット、3月にメインネットでリリース予定。ユーザー体験向上やステーキングの効率化が期待される。
この会議は、イーサリアムの実行層(EL)に関わる開発者が定期的に行うオンライン会議で、YouTubeで生配信されています。
「Pectra」は、2月中にテストネットで実行され、3月にはメインネットでのリリースが予定されています。
当初はイーサリアム史上最大のアップグレードとされていましたが、複数の変更を同時に実装することによるネットワークの不安定性を考慮し、昨年9月にアップグレードを2つに分割する提案が認められました。
「Pectra」の主な実装には「EIP-7702」と「EIP-7251」が含まれています。
「EIP-7702」は、イーサリアムの共同創業者であるヴィタリック・ブテリン氏が提案したもので、ウォレットのユーザー体験を向上させることを目的としています。
このアップグレードにより、通常のアカウントとして利用されているEOA(外部所有アカウント)を一時的にスマートコントラクトとして扱うことが可能になり、既存のスマートコントラクトに追加の実装を行わずにEOAにさまざまな機能を導入できるようになります。
一方、「EIP-7251」は、バリデーターがステークできる最大量を32ETHから2,048ETHに増加させるもので、これにより大きな額をステーキングしたいユーザーが複数のノードに分割せずに1つのノードで行えるようになります。
この変更により、ステーキングの開始がよりスムーズに行えることが期待されています。
昨年11月には、「Pectra」のテストのために短期間のテストネット「メコン」がリリースされました。
この名称は、昨年11月12日に開催されたイーサリアムの大型開発者カンファレンス「デブコンシー」に由来しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f99d45af74f3f8af3d579e6386d64b76071886ee