東京大学の研究で、海水魚は淡水魚よりマイクロプラスチックの残留が多いことが判明。海水中の魚が汚染の影響を受けやすいことが示された。
この研究の結果、海水中のジャワメダカは淡水中の同種よりもマイクロプラスチックの残留量が多いことが明らかになった。
これは、海水魚が淡水魚に比べてプラスチックごみによる汚染の影響を長期的に受けやすい可能性を示唆している。
実験では、インドネシアなどに生息するジャワメダカの稚魚を、微小なプラスチック粒子を含む海水と淡水の水槽にそれぞれ24時間入れ、排出過程を観察した。
海水に入れた稚魚は消化管内の水の移動が速く、粒子の排出も促進されると考えられたが、実際には消化管内に多くの粒子が残っており、観察から5日後のふんにもプラスチック粒子が含まれていた。
一方、淡水に入れた稚魚は消化管内の水の移動が遅く、取り込む粒子の量も少なく、5日後のふんには粒子が含まれていなかった。
この研究は、プラスチックが生物の体内でどのように有害に作用するかを解明するための重要な手がかりとなることが期待されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/74ab685c64e45f1042494b2ab279f32bbcc86027
この研究に対するコメントでは、海水魚と淡水魚のマイクロプラスチックの残留に関する結果が注目され、特に海水魚が淡水魚よりも影響を受けやすい可能性が示されたことに対する意義が評価されました。
ジャワメダカという特定の魚種を用いた実験が行われ、その結果、消化器官に取り込まれたマイクロプラスチックの残留粒子数が海水中の方が多いことが確認されたとのことです。
この研究は、マイクロプラスチックが魚に与える影響を解明するための重要な一歩と考えられました。
一方で、マイクロプラスチックの健康への影響については、まだ十分に解明されていないとの意見もありました。
また、実験の条件や結果の解釈に対して疑問を持つコメントも見られ、特に研究の結果を過度に一般化することに対する懸念が表明されました。
さらに、マイクロプラスチックの濃度に関する議論もあり、淡水環境の方がプラスチック粒子が多い可能性も指摘されました。
全体として、研究結果の受け取り方には多様な視点があり、情報の解釈に対する慎重さが求められることが強調されました。