中国のDeepSeekが開発した生成AI「R1」は、米国のChatGPTに匹敵する性能を持ち、株式市場に大きな影響を与えています。オープンソースで提供され、低コストで開発されていることが注目されています。
このAIは、米オープンAIのChatGPTに匹敵する性能を持つとされ、特に2025年1月27日に発表された際には、米エヌビディアの株価が17％も急落する「ディープシーク・ショック」を引き起こしました。
この暴落は、エヌビディアの時価総額が約6000億ドルも減少し、トヨタ自動車の時価総額の約2倍に相当する金額です。
ディープシークのR1は、オープンAIの最新対話型AI「o1」と同等の能力を持つとされ、その開発費用は557万ドル（約8億7000万円）という驚くべき低コストで実現されています。
これに対し、米国企業は数百億ドルの投資を行ってきたため、ディープシークの成功は米国のAI市場に対する脅威と見なされています。
さらに、ディープシークのAIは完全にオープンソースで提供されており、GitHubでソースコードが公開されています。
このオープンなアプローチにより、世界中の研究者や技術者がAIの改良に参加できるため、技術の進化が加速すると考えられています。
この状況に対して、米国のベンチャーキャピタルの創業者は「R1はスプートニクだ」と述べ、米国が再び競争に勝つために集中する必要があると警告しています。
AI市場は年々成長を続けており、2027年には1兆ドルに達する見込みです。
ディープシークの登場は、米国の技術的優位性を揺るがす可能性を秘めており、今後の展開が注目されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cb6d11b20708110d299364a8a6df3458eec6d4e0
DeepSeekのR1が引き起こしたAI市場の激震に関するコメントは多岐にわたりました。
まず、NVIDIAのフアン代表が新しい時代の到来を称賛し、中国勢がメタやオープンAIに肉薄していることに注目が集まりました。
特に、DeepSeekのAIが推論能力や計算効率に優れているとの評価があり、今後の軽量化された高性能AIの理想形が試作されているとの意見がありました。
一方で、コメントの中には、DeepSeekのAIが他社の学習データを使用していることに対する懸念も見受けられました。
著作権やデータの保障が問題になる可能性があり、今後の進化に影響を与えるかもしれません。
さらに、日本の保守的な文化や社会構造が新技術の導入に影響を与えているとの指摘もありました。
日本が古いものにこだわりすぎているため、世界競争から取り残されているとの意見もありました。
加えて、中国製AIに対する不信感や懸念も多く、特に共産党との関係が影響を及ぼすとの見解がありました。
それでも、技術に対する期待や興味を持つ人々がいることが、今後の技術進歩につながるとの楽観的な意見もありました。
ネットコメントを一部抜粋
NVIDIAのフアン代表が新しい時代だと褒めてるのが全てでしょう。
自分は昨日、DSにAIの話を質問し続けたけど、きちんと答えてくれた。
DeepSeekのAIはもともとchatGPTなどが学習させたデータを蒸留という手法でそのままいただいたものです。
こういう野心的な技術スタートアップが、日本に出て欲しいな。
日本は古いものにこだわりすぎた。
保守的で未来を想像しなさすぎた。