中国のモンゴル族が教育抑圧から逃れ「潤（ルン）」と呼ばれる海外移住を進める現状を描いた記事です。
要約するとこの記事では、中国におけるモンゴル族の教育や文化に対する抑圧と、それに対する反発、さらにはその結果としての海外移住の現象について詳しく述べられています。
特に、内モンゴル自治区でのモンゴル語教育の制限が問題視されており、現地政府がモンゴル語の使用を大幅に縮小し、標準中国語の使用を強制する方針を打ち出したことに対し、モンゴル族の教員や保護者たちが抗議活動を展開しました。
しかし、これらの抗議活動はすぐに鎮圧され、参加者は厳しい処分を受けることとなりました。
著者は、取材協力者が監視され、連絡が取れなくなるなど、取材活動の危険性を痛感しながらも少数民族の抑圧を追い続けました。
さらに、中国の富裕層や中間層の間で広がる「潤（ルン）」という海外移住の動きについても触れています。
この言葉は、中国語の発音が英語の「run（逃げる）」と同じであることから、国外脱出を指す隠語として使われています。
新型コロナウイルス対策や経済不況、習近平政権の強権的な統治が背景にあり、モンゴル族が日本に移住した事例も紹介されています。
彼らは日本で自由を感じる一方で、母国の当局のスパイを警戒し、心の不安を抱えている様子が描かれています。
著者は、加速する民族同化政策から逃れる人々に対して同情を寄せ、彼らの状況を理解しようとしています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ed264e7c61e832485493fa8f96e4ac15aac7689e