ロシアに派遣された北朝鮮軍がウクライナ軍との初交戦で多数の死者を出し、戦争の拡大を懸念する声が高まっています。
この交戦はロシア・クルスク州で発生し、北朝鮮軍がロシア側での戦闘に初めて参加したことが確認されました。
米国の関係者やウクライナ高官によると、北朝鮮軍はロシアの第810独立親衛海軍歩兵旅団と連携して交戦に臨んだものの、具体的な死傷者数は明らかにされていません。
ウクライナの高官は、交戦が限定的であり、ウクライナ戦線の弱点を探る目的があった可能性があると指摘しました。
また、北朝鮮軍は攻撃部隊と防衛支援部隊に分かれ、今後数日内にさらなる戦闘に投入される可能性があるとされています。
ウクライナは今年8月にクルスク州に進撃し、約647平方キロメートルの領土を占領していますが、北朝鮮軍の本格的な戦闘参加はまだ始まっていない状況です。
西側諸国やウクライナは、北朝鮮軍の派遣が戦争の拡大を示唆するものと警戒しており、ウクライナのゼレンスキー大統領は、北朝鮮軍との交戦が新たな不安定な時代の幕開けであると発言しました。
北朝鮮の派兵については、ロシアが国際社会で孤立していないことをアピールし、西側の結束を弱める狙いがあるとの分析もあります。
北朝鮮の金正恩総書記がロシアのプーチン大統領からどのような約束を受けたのかは不明ですが、米国当局者は、ロシアが北朝鮮に見返りを提供した証拠は見つかっていないと述べています。
しかし、北朝鮮が周辺国に対して危険をもたらす軍事技術を提供する懸念は依然として残っています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ea46afa23a0b94f2d653376f710eb6e269929f4b