米国防総省が硫黄島の星条旗掲揚写真を削除。DEI重視の影響で歴史的記録が消去される懸念が浮上。
1945年2月、硫黄島の摺鉢山で米海兵隊が星条旗を掲揚する姿を捉えたこの写真は、AP通信によって撮影され、後にピュリツァー賞を受賞しました。
しかし、国防総省は多様性・公平性・包括性(DEI)に関連する取り組みの一環として、この写真を削除したとされています。
特に、写真に写っていた米先住民の海兵隊員がDEIの基準に該当すると認定されたためと見られています。
さらに、国防総省は他の歴史的記録にも目を向けており、広島に原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」も削除候補に挙げられています。
これは、名称に含まれる「ゲイ」が誤解を招く可能性があるためとも報じられています。
このように、DEI重視政策の影響で戦争の重要な記録が消去される動きが再び問題視されています。
硫黄島は、米軍が1945年2月19日に上陸し、3月26日まで熾烈な戦闘が続いた場所であり、戦争の歴史において非常に重要な意味を持っています。
また、トランプ政権下では、黒人で米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長の解任や、トランスジェンダー兵士の除隊方針が示されるなど、軍内部でのDEIに関する議論が続いています。
このような背景の中で、国防総省の取り組みは今後の歴史認識にも影響を及ぼす可能性があります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/30d283ea215ac542bb61c0a96afba8d256ef3619
米国防総省が歴史的な写真を削除した理由についてのコメントは、多様性に関する議論が中心でした。
特に、硫黄島の星条旗を掲げる有名な写真が、先住民の海兵隊員を含んでいることから削除されたことに対する驚きや批判が多く見られました。
多くのコメントは、この決定が太平洋戦争で命を懸けた兵士たちへの侮辱であるとし、歴史的な記録を消すことがどれほど無意味であるかを強調していました。
さらに、過去の戦争の記録を多様性の観点から否定することが、アメリカの歴史を改ざんする行為であるとの意見もありました。
多様性を重視することが求められる一方で、歴史的な事実を無視することが問題視され、コメントの中には「多様性を否定する政策への転換」といった指摘もありました。
また、アメリカ国民がこのような政策に対してどのように感じているのか、そして将来的にこうした歴史的な画像が再び公開されることを望む声もありました。
全体として、コメントは歴史的な記録を尊重し、過去を改ざんすることの危険性を訴えるものでした。
ネットコメントを一部抜粋
確かに最初に掲揚された旗ではないし、最後の旗でもない写真ではあるが、アメリカの勝利、誇りを体現してきた太平洋戦争で最も有名な写真。
昔から知っている写真だが、多様性については全くわからなかったし、考えもしなかった。
多様性を肯定し推奨する政策から否定する政策への転換。
この写真は、「強いアメリカ」が、激しく抵抗する日本を遂に屈服させたというシンボル的な写真であり、愛国心溢れるアメリカ国民による戦時国債の調達に大きく貢献した写真なのでは?
米兵もかなり亡くなった硫黄島の戦いの記録の一端を自ら無かったことにするというのか。