トランプ関税で投資環境が不透明な中、日本の高配当株ファンドが好成績を収めている。高配当株の優位性が続く可能性が高い。
特に、新NISAを利用して投資を始めた人々は、厳しい市場環境に不安を抱いています。
実際、過去1年の積み立て投資の成績は、全世界株式が▲0.2%、S&P500が▲1.5%、日経平均が▲3.3%と、いずれもマイナスの結果となっています。
また、バランス型投資信託も▲0.3%と、分散投資の効果が薄い状況です。
そんな中で、日本の高配当株ファンドは、インデックスファンド日経平均高配当株50(奇数月分配型)に過去1年積み立て投資した場合のリターンがプラス3.7%という好成績を収めています。
このファンドは、日経平均株価を構成する高配当銘柄50銘柄で構成されており、JTや武田薬品工業、日本製鉄、ホンダなどが含まれています。
毎年6月末に銘柄の入れ替えが行われ、最近ではENEOS HDや三井物産が除外され、日立建機や丸井グループが新たに採用されました。
日本企業の株主還元が強化されていることも、高配当株ファンドの成績に寄与していると考えられます。
過去5年間のデータでは、日経平均連動型のリターンが34.2%であるのに対し、高配当株50連動型は91.6%という結果が出ており、両者の間には大きな差があります。
毎年1万円ずつ積み立てた場合、手元資金は前者が約20万5000円、後者は約54万9000円になり、2倍以上の差が生じます。
今後も東証が企業に対して「企業価値の向上」や「資本効率の向上」を求める中で、株主還元を強化する企業が増えることが予想され、高配当株ファンドの好成績は持続する可能性が高いと考えられます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0288a84508a2df54738da0f5fba9511f2cb818fc